(6月号より)
「伊吹集」
(会員作品)の巻頭・次席・三席の作者および作品を紹介しています。
髙木佐知子(犬山)
朧の夜姉おだやかに身罷りぬ
井上千保子(名古屋)
淡雪や教へ子に教へ子のゐて
髙橋 佳代(平塚)
タンカーの往来遥か目刺干す
(以下は4句入選者住所順です)
野村 和甚(名古屋)
暖かや人の寄り来る駅ピアノ
本多 俊枝(日進)
馬道具を飾る荒子の春まつり
安積 敦子(東郷)
棚田みな天地返しや雲雀鳴く
嶋田 尚代(大府)
水仙を束ねて売れり朝の市
西村のぶこ(北名古屋)
ゲルニカの馬嘶けり春愁
生田美貴子(犬山)
飛天の如枝に雛吊る軒の下
河村 仁誠(愛西)
花街に小さき潜り戸真砂女の忌
「山彦集」
(課題句 課題:
春雷・桜貝・雲雀
)
特選の作品を紹介しています。
溝口 洋子(瀬戸)
春雷や尾根を境に飛彈信濃
長谷川しげ子(名古屋
)
オルゴール開ければ曲と桜貝
仲井 裕子(奈良)
法起寺の塔を越え行く揚雲雀