■ 新刊 ■  夏目悦江句集 
鰯雲
文学の森
定価2600円+送料
鰯雲十句
 寒の水呑みて昭和を惜しみけり
 石畳登りつめれば春の海
 分校の教師五月の日に焼けし
 大そろばん傾げて弾く初茶市
 朴葉餅つくりし母の手の温み
 残り飯小さく結び原爆忌
 日の落つる方に延べたり鰯雲
 時かけて一枚となる鰯雲
 あどけなき少女のマリア聖夜劇
 ふたり居のひとり早寝やクリスマス
  
 
 
[ 栗田やすし序より ]
 悦江さんの作品からうかがえることは家族への思いの強さということ、妻として母親として、また祖母としての深い愛情に満ちたものである。しかもその愛情は大らかで温かいのが魅力の一つである。悦江さんの生来のやさしさが「心のある俳句」に結びつくのであろう。
 
 
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