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2017年6月号 (228)
 

  顧みれば四十五年                   栗田 やすし

 来年一月に「伊吹嶺」創刊二十周年を迎えるが、昭和四十七年三月に「風」の愛知県支部を立ち上げており、通算すれば四十五周年ということになる。
 風愛知支部を立ち上げた翌年の五月に合同句集『浮標』の第一号を刊行しており、その「あとがき」で私は「私たちの句会はこの三月で満一年を迎えたばかりです。いわば赤ん坊です。でも、それだけに純粋に且つ真剣に、これからの俳句に取り組まねばと思います。」と書いている。
 この『浮標』一号には二十二名が参加したが、今も伊吹嶺の仲間として残っているのは、清水弓月・丹羽康碩両氏とせつ子と私の四名だけである。
 この『浮標』は隔年出版と決め、確実に隔年毎に出版したが、沢木欣一先生のお勧めで「伊吹嶺」を創刊したのを機に刊行を取りやめて、個人句集『伊吹叢書』の刊行に切り替えた。これは、風愛知支部を立ち上げてから二十五年の間に、会員が個人句集を纏めるだけの実績を積んだと思ったからである。そのためには誰もが手軽に句集が出せる個人句集『伊吹嶺叢書』を企画したのである。近日中に刊行される岡野敦子句集『松の芯』はその第五十篇である。
 昨年、新たに『伊吹嶺自註俳句シリーズ』を企画したが、これは自らの足跡を俳句と註によって綴る自分史である。これまで歩んで来た道を振り返りつつマイペースで楽しみながら書き綴って貰いたいとの思いからの企画である。
 それにしてもこの四十五年は仲間とのすばらしい日々の連続であった。
 私はこの六月に傘寿を迎えるが、初心に帰り「純粋に且つ真剣に」をモットーに仲間と共に伊吹嶺の更なる発展を夢見て精進したいと思っている。