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2024年3月号 俳日和(74)
 
  投句締切その他

                             河原地英武

 毎回「伊吹集」作品の投句用紙(はがき)の「通信欄」に目を通し、他の会員にも紹介したい内容をピックアップして、「たより」のコーナーに載せるのも主宰の役目の一つである。その際、誌面の事情で少し端折ったり、一部表現を改めたりすることがあるけれど、ご海容願いたい。会員の皆さんの近況や句会の様子、さらには時事問題への関心などを興味深く拝見している。

 建設的なご提言をいただいたときは編集会議で審議のうえ、実行に移すようにしている。たとえば、郵便配達の土曜日取りやめにより、郵送の日数が従来以上にかかるようになったため、投句が締切に間に合わないのではないかと不安になり、速達で出すことが多くなった。ついては毎月「末日締切」を「末日消印有効」としてはもらえまいかとの相談をある会員の方から受けた。もっともなことで、早速採用させていただいた。「伊吹集」の投句に限っては、本年1月号の綴込み用紙から「月末消印有効」と印刷してある。ただし、選句期間の都合上、「ジュニア俳句」と「山彦集」に関しては、今までどおり「月末締切」とさせていただいている。ついでに書き添えておけば、「風光集」についても、毎月「15日消印有効」でけっこうである。むろん、ゆとりを持って早めに送ってくださる分には一向に差し支えない。

 「通信欄」に話を戻せば、自分はずっと2句組だったが、ようやく3句載せてもらえたので、もう少しがんばってみる気になったと書いている方がおられ、困惑した。本誌の俳句欄は番付表ではない。数など気にするなといっても気になるものは仕方なかろうが、肝心なのは、自分の代表句と呼び得る会心の作をどれだけ残せるかではあるまいか。わたし自身、自分の代表句はまだこれからだと思っている。