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選句結果                       選者 国枝 隆生    

   
  伊吹嶺ジュニア俳句 平成30年7月号    
 ☆特選☆    
 
 一宮 中三 澤田 侑吾

春風に思いを乗せた淡き恋

選評

 侑吾君、初恋ですか。君の思いを春風に乗せて伝えるのはよいアイデアですね。 中学三年ともなると、青春時代に入る年齢です。このような恋の思いを詠むことも一つの成長の証です。素直な気持ちが表れて好感が持てます。

   
 ☆秀逸☆    
 
名古屋 五歳 たけだゆうき はるのひるもどってこないブーメラン
名古屋 小一 淺原 沙水 桜ちる風ではなびらあそんでる
岡崎 小四 牛田 栄一 いも植えて右のほっぺに土ついた
名古屋 小五 野瀬 彩名 さくらさくら合い間に見える青い空
半田 小五 荒川 惟孝 色消えて割れてしまったシャボン玉
   
  ☆入選☆    
 
犬山 小一 西田あかり はるまつりたいこのおとがひびいてる
名古屋 小二 野瀬 唯名 ちゅうりっぷ見ているなわとび三十かい
名古屋 小三 野瀬 遙月

友だちのいもうと入学おせわした

名古屋 小三 武田 春紀 公園のシロツメクサでねころんだ
小牧 小三 いな山るり

さきそうでまださかないねチューリップ

京都 小三 田村 秋嶺 こいのぼり風にうたれて空をまう
福岡 小三 いい田じんぺい たんぽぽのわたげがとんで屋根の上
岡崎 小四 手嶋 常司 ゆれているゴム風船は木の枝に
犬山 小四 西田  希 桜ちりはなびら集めてなげちらす
岡崎 小六 依田 音羽 青空へたんぽぽのわた強くふく
瀬戸 小六 澤田 和貴 通学路新入生のカバン持つ
犬山 小六 西田  栞

夜の山車提灯下げて走ってく

   
     
  伊吹嶺ジュニア俳句 平成30年6月号    
 ☆特選☆    
 
 大分 小二 飯田 涼乃 しゃぼん玉顔がいっぱいうつってる
選評

 涼乃さん、しゃぼん玉に写っている顔はどんな顔だったのですか。たくさん見られてよかったですね。

 しゃぼん玉にいろいろなものが写っているのを見た句はあったかも知れませんが、「顔がいっぱい」の発見が子どもらしく、しかも類型がなくてよかったと思います。

   
   ☆秀逸☆    
 
小牧  小二 加藤みはね おひなさまこんぺいとうがすきなのかな
福岡 小二  いい田じんぺい のびるって小さな玉ねぎみたいだね
名古屋 小二 武田 春紀 ピクニックはしをわすれて手でたべた
小牧 小二 加藤りのあ 青空の下で梅たちおどってる
岡崎 小四 有川いつき 色消えて割れてしまったシャボン玉
   
  ☆入選☆    
 
福岡 四歳 いいだはると つくしんぼ二月に出てきてあわてんぼ
名古屋 五歳 たけだゆうき せいざしてごはんをたべたピクニック
東京 五歳 しらかわやね おそろいのはながらズボンはるがきた
犬山 六歳 西田あかり ちょうちょきてむしとりあみをさがしてる
名古屋 小一 安部はるか

かふんしょうめがかゆくなるかゆくなる

横浜 小三 加藤 希実 たんぽぽのわたふわふわと青空へ
半田 小四 荒川 惟孝 春みんで二度おこされる月曜日
三島 小四 内田 妃菜

かわいいねねがいをこめたつるしびな

岡崎 小四 鬼頭 和夫 全身でぶらんこをこぐ風受けて
岡崎 小四 曽根 誠二

わらびもち黄粉こぼして母おこる

瀬戸 小六 澤田 和貴 つくし煮てお浸しにして春の味
一宮 中二 澤田 侑吾 梅の花見とれてしまう僕と犬
 名古屋  六歳  くしげけいと  かぜにのってはなびらがきたほいくえん
名古屋  六歳  淺原 沙水  卒園式につぼみのとびらひらく
 犬山  小三  西田 希  シャボン玉あと十センチ屋根とどく
 犬山  小五  西田  栞  楽しみとふあんの中の入学だ    
   
     
  伊吹嶺ジュニア俳句 平成30年5月号    
 ☆特選☆    
  
名古屋 小三  伊藤 那優

春の風しっぽをふってこんにちは

選評

那優さん、「春の風」にしっぽがあったのですか。まるで犬のような春風ですね。ついこんにちはしたかったですね。

 この句は「春風」と「しっぽ」の取り合わせの句とも「春風」の擬人化の句ともとれます。どちらでもよい句ですが、擬人化として見た目に子どもらしさが出ています。
   
   ☆秀逸☆    
 
福岡 四歳 いいだはると

おつきさまついてきてくれありがとう

豊田 小二 新實 颯太 風車いっぱいふいていき切れた
豊田 小二 小林啓太カ シャボン玉くるくるかわるにじの色
岡崎 岡崎 大島 夕歩 雪だるま冬の友達できあがり
半田 半田 荒川 惟孝 つくしんぼ頭を黒くそめている
   
 ☆入選☆    
 
名古屋 五歳 たけだゆうき りゅうのたまきらりとひかるたまごだよ
名古屋 六歳 淺原 沙水 雪だるま作ってりょう手まっかっか
名古屋 小二 武田 春紀

りゅうのひげぬいたら玉がこぼれたよ

豊田 小二 湯中 陽介 木のえだの赤い風船さみしそう
豊田 小二 地井 忠実

まだ寒い立春だってママが言う

福岡 小二 いい田じんぺい 年のまめ耳にあたっていたかった
岡崎 小二 田中 那歩 豆まきがあめまきになりおどろいた
横浜 小三 加藤 希実 りゅうのようくねくねまがる梅の木よ
三島 小三 内田 妃菜

豆が好き年の数より食べたいな

岡崎 小三 服部 一駿

雪だるま起きろ起きろとげん関に

瀬戸 瀬戸 澤田 和貴 恵方まき喋っちゃったよ福来ない
一宮  一宮  澤田 侑吾 庭先に可愛く咲いたふきのとう
   
 
   
 伊吹嶺ジュニア俳句 平成30年4月号    
  ☆特選☆    
 
横浜  三歳 かとうともやす おもちがねのりのふとんにねているよ
選評  ともやす君、のりまきのおもちを作ってもらったのですか。のりがふとんに見えて、おもちがあったかそうですね。
 子どもの発想には時に驚きます。食べる前の餅の海苔巻きがふとんに見えた意外性は大人には感じません。このような捉え方の俳句を待っています。
   
  ☆秀逸☆    
 
岡崎  小一 新井 愛香 寒い夜ママとぎゅっとしてあたたまる
小牧  小二 かとうみはね はつゆめはひょうしょう台で金メダル
福岡 小二 いい田じんぺい 冬の月やっぱりうさぎがいるようだ
稲沢 小三 所 佑次朗 年こしそばつるつるのどが楽しそう
小牧  小四  加藤りのあ ひげみたい車にできたつららたち
   
 ☆入選☆    
 
名古屋 五歳 たけだゆうき にわにみずまいたらすぐにこおったよ
名古屋 六歳 淺原 沙水 ぼた雪がくるくるくるりまいおりる
犬山 六歳 西田あかり  ゆきがっせんママにだまされあたったよ
名古屋 小二 武田 春紀 バケツから出した氷はふねみたい
小牧 小二 いな山るり 二じゅうとびはじめてできた冬の朝
横浜 小三 加藤 希実

先生のかみ白くなる雪合戦

三島 小三 内田 妃菜

初もうで真夜中なのににぎやかだ

岡崎 小三 福田 彩乃  雪投げて黒服のてき真っ白け
犬山 小三 西田  希

妹のマスクぱくぱくおどってる

半田  小四 荒川 惟孝

マラソンでかじかむ指に白い息

瀬戸  小五 澤田 和貴

校庭にだれかが作った雪うさぎ

岡崎  小六 日高 亜美 足跡に重ねて歩く雪の道
 福岡   四歳  いいだはると  リスさんがさむそうにしてるほいくえん
 大分  小二  飯田すずの  雪ふって北海道はたいへんだ
 一宮   中二  澤田 侑吾  電線の鳩に積もりて雪の服
   

   
 伊吹嶺ジュニア俳句 平成30年3月号    
  ☆特選☆    
 
小牧  小四 加藤りのあ ばあちゃんのだめだしばかり筆はじめ
選評

 りのあさん、書きぞめ、おばあちゃんからOKがもらえなくて大変でしたね。でもうまく書けましたか。
 なかなか書き初めがうまく行かなかったようですが、この句からは祖母と孫との共同作業から、家族のふれあい、絆がよく見えてきます。

   
  ☆秀逸☆    
 
名古屋 五歳 たけだゆうき はなみずが口までたれてきちゃったよ
名古屋 六歳 淺原 沙水 冬休みママもわたしもあさねぼう
蒲郡  小二 志賀 優月 竹島は海がキラキラたからもの
名古屋 小五 野瀬 彩名 さつまいも中身は黄金のほうせきだ
一宮 中二 澤田 侑吾 霜柱楽しむ僕を笑う君
   
 ☆入選☆    
 
福岡  四歳 いいだはると まんげつはよるになったらまんげつだ
東京  五歳 しらかわあやね いもうとがこたつのなかにかくれんぼ
豊田  小二 湯中 陽介 学校へこおりのかけらけっていく
名古屋 小二 武田 春紀 かりんの実にわにごろごろおちている
土岐  小二 林 かんな おいしいねおせちにおもちお年玉
大阪  小二 中川 沙知 かえでの葉赤にそまると布のよう
福岡  小二 いい田じんぺい 北風がきょうりゅうみたいにほえている
横浜  小三 加藤 希実 さんたさんへ手紙書いたよえい語でね
半田  小四 荒川 惟孝 ささの葉がささやき合うよ冬休み
土岐  小四 林  りな 書き初めに希望をこめてすずりだす
員弁  小四 伊藤 健吾 空を見て口を開けたら雪の味
瀬戸  小五 澤田 和貴 初スキーこけてなみだ目もう一回
   

   
 伊吹嶺ジュニア俳句 平成30年2月号    
  ☆特選☆    
 
東京  五歳 しらかわあやね

みそしるのおうちのなかでねぎあそぶ

選評

 あやねさん、おわんはみそしるのおうちなのですね。みそしるの中をよく見ていますね。
この句はお椀の小さな世界にも詩情があることを教えてくれます。その世界からねぎが遊んでいるという擬人化もよく効いています。

   
  ☆秀逸☆    
 
岡崎  小一  酒井 統也 赤とんぼ夕やけ空をたびしてる
豊田  小二 地井 忠美 ふとんから出られない朝ママおこる
土岐  小四  林  りな 落ち葉ふみどんぐり探すトトロの森
員弁 小四 伊藤 健吾 ひがん花さわるでないぞ毒がある
員弁  小五 小川 晃賢 運動会子どもをさがす大人たち
   
 ☆入選☆    
 
名古屋  六歳 淺原 沙水 秋の空かけっこしてる白いくも
岡崎  小一  岡井 秀麿 ドングリでめいろをつくったたのしいな
豊田 小二 新實 颯太 かわむいてミカンのしるが顔にとぶ
豊田  小二 小林啓太カ あくびして北風入る口の中
名古屋 小二 武田 春紀 冬の雲黒くてひくいなぜなんだ
土岐  小二 林 かんな たきびしてみんなあつまりゆるむかお
岡崎  小四  泊  鄭和 いわし雲見ている間動かない
岡崎  小四 小川絵里香 落ち葉散るまた落ち葉散る昼休み
半田  小四  荒川 惟孝 おたがいをよびあっている小鳥かな
瀬戸   小五 澤田 和貴 なべかこむ白菜まだかゆげながめ
員弁   小五 永戸 琉偉 もみじの手風にゆられてハイタッチ
一宮   中二 澤田 侑吾 こたつから出れずに眠る平和な日
名古屋  五歳 たけだゆうき くつのなかおちばがあったかおもしろい
横浜   小三 加藤 希実 イチョウの葉けってしりもちつく弟
員弁  小五  伊藤 百恵 ひがん花美しいけど毒をもつ
   

   
 伊吹嶺ジュニア俳句 平成30年1月号    
  ☆特選☆    
 
名古屋 五歳 淺原 沙水 きぬかつぎお皿の上をすべってる
選評

 沙水さん、きぬかつぎはむくと、ぬるぬるしているのですね。お皿の上をすべってなにをしているのでしょうか。
 里芋をきぬかつぎと言うのはどなたかに教えられたのでしょう。そして皿の上を滑っていると発見したのはきぬかつぎの本質を突いています。

   
  ☆秀逸☆    
 
名古屋 小二 武田 春紀 さかころがるどんぐりとぼくよういどん
横浜  小三  加藤 希実 うろこよりいくらに見える秋の雲
員弁 小五 北原 咲彩 校庭にいちょうのゆかが現れる
員弁 小五 伊藤 百恵 畑ではコスモスたちがはなしてる
岡崎  小六  植田 理菜 満月に照らされて町白くなる
   
 ☆入選☆    
 
名古屋 四歳 たけだゆうき ひろってもひろってもどんぐりあるよ
京都  四歳  浜田朔太郎 せっけんのあわでできたよぼくサンタ
犬山  六歳 西田あかり はっぱがねあきになったらおどりだす
土岐  小二  林 かんな あるいてはどんぐりひろうやまのみち
福岡 小二 いい田じんぺい 名月はうさぎのかげが見えてるよ
犬山  小三 西田  希 もみじがねまっ赤ないしょうにへんしんだ
半田  小四 荒川 惟孝 秋祭ソーラン節で風を切る
瀬戸 小五 澤田 和貴 カマキリにまけないように稲を刈る
犬山  小五  西田  栞 稲刈って鼻がムズムズ耳鼻科行く
員弁  小五 伊藤 望愛 風さんは運動会をのぞいてる
岡崎  小六 青山 光莉 あっち見てこっち見ているかかしかな
一宮  中二  澤田 侑吾 夕焼に染まりて光る水溜り
 名古屋 小一  安部 悠華  十月はしょくよくのあきなにたべよう
 蒲郡   小二  志賀 優月  リンゴがりあまいリンゴは大あたり
 蒲郡  小四  志賀 洸馬  米沢牛初めて食べたうまかった
 土岐   小四   林  りな  くりひろいトゲにさされてなみだでる
犬山  小五  西田  栞  台風で高波津波大あばれ
   

   
 伊吹嶺ジュニア俳句 平成29年12月号    
  ☆特選☆    
 
岡崎  小六  重富 陽葵 青空やどんぐりころころトトロ出た
選評

 陽葵さん、どんぐりを見つけたら、森の中からトトロが出てきたのですか。面白いですね。
「となりのトトロ」は懐かしいアニメです。確かどんぐりを植えたシーンがあったと思いますが、今でもどんぐりからトトロを発想する柔軟な発想に感心します。

   
  ☆秀逸☆    
 
土岐  小二  林  かんな かきがなりよるのじかんが長くなる
横浜  小三  加藤 希実 ぶどうかむロケットみたいしるとんだ
三島  小三 内田 妃菜 かまきりがかまをふりあげとうせんぼ
岡崎  小六 安江 美羽 墓参り心で話すおじいちゃん
一宮  中二 澤田 侑吾 初紅葉水に写れば別景色
   
 ☆入選☆    
 
名古屋 四歳 武田 勇紀 ねこじゃらしおなかこちょこちょあそびした
福岡  四歳 いいだはると うんどうかいたのしかったよがんばった
名古屋 五歳 くしげけいと トマトがね二つならんでおっぱいだ
名古屋 六歳 淺原 沙水 組たいそうおうえんしてる赤とんぼ
豊田  小二 新實 颯太 はかまいりじじのまねして手をあわす
名古屋 小二 武田 春紀 ニンジンにのってあそぶよカタツムリ
京都  小二 田村 秋嶺 うんどう会ダッシュではしりバトンパス
福岡  小二 いい田じんぺい 秋夕日山の下へとしずんでく
名古屋 小三 櫛下 莉子 蚊がくると馬のしっぽのよく動く
半田  小四 荒川 惟孝 空ふくではらがつぶれたオオカマキリ
土岐  小四 林  りな 宿題で三角探す星空に
瀬戸  小五 澤田 和貴 運動会たいこと声のきそい合い
   

   
 伊吹嶺ジュニア俳句 平成29年11月号    
  ☆特選☆    
 
土岐  小二  林  かんな かみなりがなるとあつまるかぞくのわ
選評

 かんなちゃん、かみなりはこわいことだけでなく、みんな集まって楽しいこともあるのですね。
 この句は雷を前向きに捉えて、雷を家族全員が集まるきっかけが出来たと、思わぬ効果を子供の視線から捉えています。改めて家族の大切さを実感したことでしょう。

   
  ☆秀逸☆    
 
名古屋 四歳 たけだゆうき ちいちゃいありがちいちゃいありをはこんでる
京都  四歳 浜田朔太郎 ぱくぱくとたべてみたいないわしぐも
三島  小三 内田 妃菜 秋の空雲がなんだかおいしそう
半田  小四 荒川 惟孝 かまきりが幹にとけこみかまえてる
一宮  中二 澤田 侑吾 盆休み祖母と過ごした夢の時
   
 ☆入選☆    
 
名古屋 六歳 淺原 沙水 ひまわりはおひさまないとどこむくの
豊田 小二 新實 颯太 にげられたせみにおしっこかけられて
名古屋 小二 上田 楓花 夏休みあそびにいくよばあちゃんち
福岡  小二 いい田じんぺい かぶと虫土のなかからこんばんは
横浜  小三  加藤 希実 終わっても花火のにおいのこってる
島田  小三 松本 愛実 パパとのるハーレー海へ夏休み
名古屋 小三 香田竜之介 晴れた日に入道雲がもくもくと
名古屋 小三 安部 清華

スイカがねわたしの顔より大きいよ

静岡  小四  高野 奏成 夏の風波と合わさりがっしょうだ
土岐  小四 林  りな 海水浴うかんで見上げる澄んだ空
岡崎  小五 濱邊 理央 アリたちがたくさん集まり話している
瀬戸  小五 澤田 和貴 夏祭り信じ糸引く宝釣り
名古屋 小一 安部はるか ほおずきはむしにくわれてあみもよう
京都  小二 田村秋嶺 せきれいがしっぽパタパタ川ひかる
大分  小二 いい田すずの くわがたはかぶと虫とけんかする
   

   
 伊吹嶺ジュニア俳句 平成29年10月号    
  ☆特選☆    
 
静岡  小三 阿部  翔 あじさいやつぼみピチピチひらけごま
選評

 翔君、紫陽花のつぼみがごまのように見えたのですか。色のきれいなゴマですか。
この句は、紫陽花の細かい蕾をゴマとみたところ、そして「蕾」と「ゴマ」をつなぐ表現として使われた「ピチピチ」が子供らしく、「ひらけごま」も面白い発想です。

   
  ☆秀逸☆    
 
福岡  三歳 いいだはると

かみなりとおなじおとだよあげはなび

静岡  小四 川崎 庸太 ウミガメはたまご産むため命がけ
岡崎 小五 山川 綾音 ありたちが散歩中です気をつけて
瀬戸 小五 澤田 和貴 一週間きえないゴーグル日やけあと
犬山 小五 西田  栞 青蛙田んぼの川で平泳ぎ
   
 ☆入選☆    
 
名古屋 小二 武田 春紀 クモのすに三匹はえがつかまった
土岐  小二 林 かんな かみなりになくおとうとをなぐさめて
福岡  小二 いい田じんぺい 入どうぐもクリームみたいにきれいだな
横浜  小三 加藤 希実 さいごの人ながしそうめんとどくかな
三島  小三 内田 妃菜 ドンドンと花火の音だどこだろう
静岡  小四  戸井 月菜 ウミガメののこるあしあとたくましい
蒲郡 小四 岩崎 空澄 ふうりんが風のおかげで鳴りひびく
半田  小四 荒川 惟孝 クワガタに持ち上げられたカブトムシ
土岐 小四 林  りな 夕立にセミもなきやみ日がくれる
岡崎  小五 泉  瑠那 朝顔が太陽追ってのびていく
静岡  小六 町田 菜穂 ドカーンとおなかにひびく花火かな
名古屋 中三 赤川  舞 たんすから塩素がにおう水着だす
名古屋 六歳 くしげけいと かぶと虫みてじゅうたんにもぐってる
大分  小二 いい田すずの バッタがね二ひきいっしょにきょうそうだ
島田  小三 松本 愛実 ミニトマト一つ二つと赤くなる
 犬山   小三  西田  希  明治村歩いたあとのかき氷
豊川  小四 斎藤 咲来 ソーダ水おかあさん来てしあわせだ
 一宮  中二  澤田 侑吾  夏休み課題先にと母の声
   

   
 伊吹嶺ジュニア俳句 平成29年9月号    
  ☆特選☆    
 
京都  小二  田村 秋嶺

8の字にほたるがひかる川の上

選評

 秋嶺君、ほたるが飛んでいるのをよく見ていますね。本当に8の字を書いて光っていたのですね。
 この句は、数字の8を俳句に入れたところが、子供らしくストレートです。しかもその8を視覚的に捉えたところがユニークです。

   
  ☆秀逸☆    
 
名古屋 六歳 淺原 沙水

ほたるがね空から落ちる星みたい

三島  小三 内田 妃菜

つゆになり私の髪の毛踊り出す

静岡  小三 小林 武尊

茶かりきやかると丸からまったいら

岡崎  小五  田中 美羽

風鈴の舌は回って音はなし

岡崎  小五 田中 祐飛 あじさいはゴム風船の匂いする
   
 ☆入選☆    
 
名古屋 四歳 たけだゆうき きんぎょにねえさをあげたらいきてきた
名古屋 五歳 くしげけいと ほたるこいぼくの両手にとんできた
名古屋 小二 武田 春紀 デメキンにえさをあげても食べにこぬ
名古屋 小二 上田 楓花

寺の屋根大き花火の丸はぜる

横浜  小三 加藤 希美

あじさいを見ててつかまるおにごっこ

名古屋 小三 蟹江こうへい

夏まつりきれいなおびでいざまいる

岡崎  小四 清水 誠二

夕焼けや太陽すごく大きいぞ

豊川  小四 斎藤 咲来

けんかして帰る道すじかえる飛ぶ

半田  小四 荒川 惟孝

息かけてバケツのムカデにげまわる

土岐  小四  林  りな

つゆの道耳をすませばかえる鳴く

東京  小五  松井 詩織

炎天下足こし曲げてソーランぶし

岡崎  小五 戸松亜令久

葉桜の下に校訓どんと立つ

土岐 小二 林 かんな

さくらんぼひかげでたべる長いひる

福岡  小二 いい田じんぺい

学校でピーマンとれたうれしかった

名古屋 小三 くしげ りこ

いっぱいのほたるの光まぶしいな

一宮  中二  澤田 侑吾

父の日に感謝の手紙とシャツ贈る

   

   
 伊吹嶺ジュニア俳句 平成29年8月号    
  ☆特選☆    
 
名古屋 小二 武田 春紀 子どもの日じいちゃんつれてきょうりゅうてん
選評

 春紀君、きょうりゅうてんには、つれられて行ったのでなく、じいちゃんをつれて行ったのですか。
 この句は、「じいちゃんつれて」の逆転の発想が面白いと思いました。しかも恐竜展にです。このように子供の視点から巧まずして面白さが出ています。

   
  ☆秀逸☆    
 
土岐  小二 はやしかんな かぞえてもかぞえきれないありのれつ
福岡  小二 いい田じんぺい ほたるさんとんだらながれぼしみたい
横浜  小三 加藤 希実 ぞうにのり五月の風とゆれている
岡崎  小四 手嶋 孝子 ソーダ水緑の中にあわ光る
岡崎  小六  鈴木 日和 春風に赤丸ゆがむ日章旗
   
 ☆入選☆    
 
名古屋 五歳 くしげけいと かめ虫はおならの匂いするんだよ
名古屋 五歳 淺原 沙水 まどにつく花の花びらハートがた
三島  小三  内田 妃菜 ホウセンカ何色さくか楽しみだ
島田 小三 松本 愛実 バラの花きらきら光るほうせきだ
名古屋 小三 安部 清華 まねしてる大きなくもがワニみたい
豊川  小四  斎藤 咲来 さくらんぼ二つそろってまっ赤だな
蒲郡  小四  岩崎 空澄 夏つばめ大空かけてヒーローだ
半田  小四 荒川 惟孝 アシナガバチ子どもの部屋を作ってる
岡崎  小四 加藤 恵子 かくれんぼかくれた木にはありいっぱい
岡崎  小六 白石 愛実 うぐいすと共に口笛登校す
岡崎  小六 鈴木 優羽 春の暮おみやげ三つたこ三つ
岡崎  小六 俊 玲衣香 にょろにょろとみみず出てきてこんにちは
福岡 三歳

いいだはると

おつきさまよるになったらきれいだね
名古屋

四歳

たけだゆうき

にいちやんとみずてっぽうバトルした

名古屋 小一 安部 はるか

こすもすがかぜにゆられてたのしそう

大府

小四 大塚 巧己 ゆにつかりしょうぶをまいてきもちいい

土岐 

小四 林 凜凪 学校のポットに二つへちままく

一宮

中二 澤田 侑吾 鯉のぼり僕も飛びたいあの空へ
   

   
 伊吹嶺ジュニア俳句 平成29年7月号    
  ☆特選☆    
 
名古屋 五歳 淺原 沙水 チューリップ太陽むいて大あくび
選評

沙水ちゃん、チューリップが開くとき、ほんとうに大きな口をあけてあくびしているみたいですね。
 この句は、チューリップが開ききったところを上から見た視点です。その全開した様子を大あくびだと表現したところが子供らしくユニークです。

   
  ☆秀逸☆    
 
京都  三歳 浜田朔太郎 あおいそらさくらのゆきがおちてくる
名古屋 小二 武田 春紀 手のひらにくもをのせたらしんだふり
横浜  小三  加藤 希実 風がふき花びらの船こぎだした
岡崎  小六  三奈木真桜 花びらに花びらがまう朝の風
一宮  中二  澤田 侑吾 散る桜追いかける犬僕が追う
   
 ☆入選☆    
 
福岡  三歳 いいだはると はるのそらひこうきぐもがきれいだな
名古屋 五歳 櫛下けいと とりのすをみつけたたまごいるのかな
土岐  小二 林 かんな ばあちゃんに白つめぐさの首かざり
福岡  小二 いいだじんぺい 夕やけがおさらにピカッとうつったよ
大分 小二 いい田すずの しだれざくら下むいてるけどちってない
島田 小三 松本 愛実 ばあちゃんにミサンガつくる春休み
名古屋 小三 櫛下 莉子 空色の花いっぱいね春だから
蒲郡 小四 岩崎 空澄 さくらがね夕日の中にちっていく
半田 小四 荒川 惟孝 岩かげのかえるが土にとけこんだ
瀬戸 小五 澤田 和貴 クロールで四人でリレーこいのぼり
岡崎  小六  浦 りあら 卒業日今このときを大切に
岡崎  小六 西田 凪芭 春風は生き物たちを起こします
名古屋 四歳 たけだゆうき しろいちょうおおきなくすをこえてった
 小牧   小二  いな山るり  このみどりあのみどりもきれいだな
 土岐   小四  林  りな  雨上がり蛙なきだす帰り道
大府  小六 中村 和葉 雨の日はかえるがピョンととび出るよ
静岡  中一 小林 雅弥 むくむくと幹の育った桜の木
 名古屋  高二  長谷川杏乃  やわらかな新芽の緑目で食し
   

   
 伊吹嶺ジュニア俳句 平成29年6月号    
  ☆特選☆    
 
名古屋 六歳 おやいづきょうこ そつえんしきめにはなみだのおとうさん
選評

きょうこちゃん、卒園式におとうさんが出席できてよかったですね。
 お母さんをなくしたきょうこちゃんにとってお父さんがたよりです。そして父親としてここまで育て上げた万感の思いがきょうこちゃんの俳句から見えてきます。

   
  ☆秀逸☆    
 
名古屋 四歳 たけだゆうき あさねしておめめあけたらママのかお
京都  小一  田村 秋嶺 ゆきやなぎひとつひとつがほしのよう
横浜  小二  加藤 希実 なくなったあられ食べたのおひなさま
土岐 小三 林  りな 風に乗り花びらがまたついてくる
瀬戸 小四 澤田 和貴 卒業とつくしは同じはかま着る
   
 ☆入選☆    
 
名古屋 五歳 淺原 沙水 つくしんぼにょきにょき伸びてせいくらべ
東京  六歳 松井 大輔 パンジーがぼくのほうみてさいている
岡崎  小一 新實 颯太 しゃぼん玉大きくするとわれちゃうよ
名古屋 小一 武田 春紀 クロッカス春紀がそだて花さいた
小牧 小一 いな山るり おいしいねなの花パスタ三人で
福岡  小一  いい田じんぺい しゃぼんだまたくさんふいてわらったね
島田  小二  松本まなみ いもうとが春のかぜひきあまえてる
半田 小三 荒川 惟孝 寒がりのつくしがはかまはいている
東京 小五 松井 詩織

さくらくるりダンスしながらまい落ちる

岡崎  小五  澤田 理子 来ひんの祝じは長し卒業式
京都  小五  田村 峻明 桜咲くせめる桃色ひく緑
一宮  中一  澤田 侑吾 春風に呼ばれるように花畑
土岐 小一 林 かんな 春の山けむりの中で鳥がなく
瀬戸 小六 吉田 光来 春の雪かみにキラキラ輝くよ
名古屋  中一 須崎洸太カ  水みつの甘い匂いが庭いっぱい 
   

   
 伊吹嶺ジュニア俳句 平成29年5月号    
  ☆特選☆    
 
岡崎  小一 新實 颯太 かざ車ふいてもいつも右まわり
選評

颯太君、かざ車をいつ吹いてもなぜ右まわりなのでしょうか。一度考えてみて下さい。
 この句は面白いところを発見しています。大人が考えれば羽根の曲げる方向かといろいろ考えますが、子供は素直です。このような疑問から将来の成長が見えてきます。

   
  ☆秀逸☆    
 
名古屋 小一 上田 楓花 ぶらんこを天までこぐよ足ふって
土岐 小一 はやしかんな 春の色白からなんか緑色
名古屋 小一 たけだはるき げんかんにのっぺらぼうのゆきだるま
岡崎  小五 杉浦 功直 冬木立左は葉あり右はなし
岡崎 小五 宮川 茉裕 雪だるま一日限りの友達だ
   
 ☆入選☆    
 
名古屋 四歳 たけだゆうき ゆきのあさねころんだらねしりぬれた
四日市 小一 坂口 みく かまくらをつくったよ中あたたかい
福岡 小一 いい田じんぺい うめの花もうちりはじめさようなら
横浜  小二 加藤 希実 春一番ポニーテールもとばされた
半田 小三 荒川 惟孝 たんぽぽのわたふわふわのパラシュート
土岐 小三 林  りな 日が差して部屋もひいなも赤くなる
瀬戸 小四 澤田 和貴 いつまでもなくならないで春の雪
四日市 小四 坂口 はる こたつから犬と顔だしひるねする
岡崎 小五 大滝 紗帆 こんにちはどうぞよろしく雪だるま
岡崎 小五 小川 菜月 窓開けるあたり一面雪また雪
京都 小五 田村 峻明 通学路僕は厚着で木はうす着
一宮 中一 澤田 侑吾 春一番押され降りゆく下り坂
名古屋 五歳 淺原 沙水 ゆきのみち犬の肉きゅうならんでる
京都 小一 田村 秋嶺 かぜひいてごほんごほんとつらいあさ
   

   
 伊吹嶺ジュニア俳句 平成29年4月号    
  ☆特選☆    
 
岡崎  小五 大滝 紗帆 くつ下がこたつの中で会議中
選評

紗帆さん、誰と誰のくつ下でしょうか。くつ下の会議とは面白いですね。おしゃべりが聞こえてきそうです。
 子供の発想は私たち大人が考えそうにないことが出てきます。炬燵の中で押し合っている靴下が会議しているという擬人化が成功しています。

   
  ☆秀逸☆    
 
半田  小三  荒川 惟孝 枯枝が幹にまきつきへびみたい
岡崎 小五 八田さくら 登校の息をかけてもかじかむ手
岡崎  小五 鈴木 悠真 赤い鼻赤い耳と手冬の朝
土岐  小五 林  りな 春うらら山本リンダうらうらら
一宮 中一 澤田 侑吾 真ん中をいつも陣取るこたつ犬
   
 ☆入選☆    
 
名古屋 四歳 たけだゆうき おしょうがつぼうずめくりのひめがすき
名古屋 小一 武田 春紀 たくさんのみかんむいたら手しわしわ
土岐  小一 林 かんな 雪だるま弟の手にのせてやる
京都  小一  田村 秋嶺 バスていのいすのこおりにあわみっけ
アメリカ 小一 デーリーりな くらいそらたぶん大あめあっにじだ
横浜  小二  加藤 希実 やいたもちぷうっとおこっているのかな
三島  小二  内田 妃菜 静電気髪の毛ばくはつたいへんだ
名古屋 小二 くしげ莉子 アスファルトにねこの足あと冷たそう
大府  小三 大つかたくみ クリスマス今年は何がとどくかな
岡崎  小五  畠山 萌江 雪の朝大なわとびで息合わす
岡崎  小五 森  咲奈 窓の外カーテン開けたら雪国だ
岡崎  小五 福島 美雲 投げ返す倍返しだぞ雪合戦
名古屋 五歳 淺原 沙水 ゆっくりと五つのねがいはつもうで
福岡 小一 いい田じんぺい ふゆ三日月わっかがすこし見えている
名古屋 小二 安部 清華 サザンカの花びらひらひらきれいだな
瀬戸 小四 澤田 和貴 ランドセル朝着たコートつめこんだ
名古屋 高一 長谷川杏乃 幼子もおててを伸ばす冬の月
   

   
 伊吹嶺ジュニア俳句 平成29年3月号    
  ☆特選☆    
 
名古屋 小一 たけだはるき ほくほくのやきいもママと半分こ
選評

はるき君、ママと一緒に食べた焼いもはおいしかったでしょうね。
 「半分こ」の言葉から焼いものおいしさと家族のぬくもりが伝わってきます。このような日常の何気ない会話が詩になります。

   
  ☆秀逸☆    
 
アメリカ 小一 デーリーりな ふゆのあさまどにきらきら水のつぶ
小牧 小三 加藤りのあ ひらがなで「みらい」と書いて筆始
半田  小三  荒川 惟孝 かたすぎるサンタクロースのさとうがし
大府  小五  中村 和葉 冬の雲マシュマロみたいおいしそう
一宮  中一  澤田 侑吾 初霜が乱反射して輝けり
   
 ☆入選☆    
 
名古屋 四歳 たけだゆうき もちついてしょうゆきなことあんたべた
名古屋 五歳 淺原 沙水 コスモスがひらひらゆれてかくれんぼ
名古屋 六歳 阿部 悠華 おちばをねふんだらおとがしてきたよ
京都  小一 田村 秋嶺 はつげりでけっしょうゴールおれきめた
福岡  小一  いい田じんぺい じいちゃんち冬のしゅやくはこたつだよ
横浜  小二 加藤 希実 おいかけた風でにげてくいちょうのは
三島  小三  村松沙也加 大好きだ焼いてふかしてさつまいも
岡崎  小四  田中 佑飛 雪だるま合体させたら完成だ
岡崎 小四 原田 真吾 ねこは下みかんは上で温まる
浜松 小五 磯田 明里 ドアの外茶色いカマキリすわってる
名古屋 小六 須崎洸太郎 おでんのふた取ったら湯気で見えないよ
西尾  中二  矢野 友翔 百合根食べ昔のいわれ噛みしめる
名古屋 小二 たまいこうき みなのまえ心ドキドキ学芸会
瀬戸  小三  深谷 洸太  お年玉たくさんもらいお金持ち 
瀬戸  小四  澤田 和貴  学校で消えたストーブ手をかざす 
横浜  小六  葛谷 雄彦  大みそか正月飾り気分出す 
名古屋 高一 長谷川杏乃 実南天目をひくほどの紅さかな
   

   
 伊吹嶺ジュニア俳句 平成29年2月号    
  ☆特選☆    
 
横浜 小二 加藤 希実 冬の朝ゆげから食べるカレースープ
選評

希実さん、朝に食べるカレースープはあたたかいですね。でもまず湯気から食べるのは面白いですね。
 この句はカレースープのおいしさを言わないで、湯気から食べるという発想にユニークさと子供らしさがあります。このような詩情にひかれました。

   
  ☆秀逸☆    
 
福岡 小一 いい田じんぺい さむいあさ口からスプレー出たみたい
半田  小三  荒川 惟孝 コスモスのかふんのかたちペンみたい
瀬戸 小四 澤田 和貴 落ち葉ふむパリパリ何を話してる
名古屋 小四 野瀬 彩名 銀杏散る空気がふるえているようだ
岡崎  小四  秋竹 凜音 さつまいもわったら中にお月さま
   
 ☆入選☆    
 
福岡  三歳  いいだはると イルミネーションおどってるようにひかってる
名古屋 三歳 たけだゆうき きりんさんしっぽふらふらあきのはれ
名古屋 小一 たけだはるき 草のつゆふんであるくよキリンさん
岡崎  小一  水野 具生 おちばなげおちばの山をこわしたよ
小牧 小三 加藤りのあ はくちょうがとんでるみたい冬の雲
岡崎  小四  加藤  葵 秋の風体でやさしく感じている
岡崎  小四 倉野 愛華 雪だるま作った次の日まで解けないで
岡崎  小五  國光 真由 焼いもの歌が聞えて走り出す
岡崎 小五 本田 万結 団栗やぽろりと落ちてどこへ行く
横浜  小六  葛谷 雄彦 寒い日は夜ねるときが幸せだ
三島 小六 村松明日香 千歳飴あの日に戻って食べたいな
一宮  中一 澤田 侑吾 愛犬の背ナにバッタの日なたぼこ
京都 小一 田村 秋嶺 いちょうおちばきつねのえがおえがいたよ
瀬戸  小六 吉田 光来 紅葉がねオレンジ色に染まってる
   

   
 伊吹嶺ジュニア俳句 平成29年1月号    
  ☆特選☆    
 
岡崎  小五 小川 菜月 ざくろの実中に宝石かくしてる
選評

菜月さん、ざくろはまだ開いていないとき、宝石がつまっていると思ったのでしょうね。
 石榴の実がまだ裂けていない時を想像した句はあまり見かけません。それを宝石を隠していると、感じたのは子供らしくしかも意外性に富んだ句だと思いました。

   
  ☆秀逸☆    
京都  小一  田村 秋嶺 どんぐりのころころめいろつくってる
横浜 小二 加藤のぞみ ジャンプしてもみじのはっぱとハイタッチ
三島  小二  内田 妃菜 おっとっとぎんなんふまずいけるかな
土岐 小三 林  りな 運動会終わったあとでどしゃぶりに
岡崎 小五 岩附 乃偉 ざくろの実中味を見たら宝石だ
   
 ☆入選☆    
 
名古屋 三歳 たけだゆうき コオロギのいいこえきいてねたんだよ
京都 三歳 合田 詩栄 やまのぼりにいちゃんくもをたべたかな
名古屋 小一 たけだはるき コオロギはおしりからはりだしている
福岡 小一 いい田じんぺい はれたらねことりがうたっているみたい
名古屋 小三 上杉 健人 運動会ママのおうえんまけてない
小牧 小三 加藤りのあ まつたけはかわいいぼうしかぶってる
半田  小三  荒川 惟孝 きんもくせいママのにおいににているよ
名古屋 小四 野瀬 彩名  きんもくせい香りをふんで通学路
岡崎  小五  松尾 将伸 落ちて来るもみじを本に乗せて読む
岡崎  小五  田村 涼乃 ざくろの実がっばと口開けこわそうだ
三島 小六 内田 結羽 長袖さんタンスの中でお引越し
名古屋 高一 長谷川杏乃 秋晴れの空切り裂いて航空祭
名古屋 五歳 淺原 沙水 秋の空一番好きなみず色だ
 小牧 小一  加藤みはね  おいしいなプールのあとのチョコレート 
三島 小二 村松沙也加 夏すぎてすごくすずしくなってきた
瀬戸 小四 澤田 和貴 秋まつりみこしかけ声かし袋
三島 小六 村松明日香 登下校道はぎんなんいっぱいだ
 一宮 中一  澤田 侑吾  栗三つ子イガに囲まれ敵はなし 
   

   
 伊吹嶺ジュニア俳句 平成28年12月号    
  ☆特選☆    
浦添  小三  仲宗根はゆる 秋の夜おばけがまどでかくれんぼ
選評

はゆるさん、夜はどこにおばけがいるのか分かりませんね。まどにかくれていたのですか。
大人は秋の夜をしみじみとした印象で詠みます。しかしこの俳句は大人の固定観念に関係なく、秋の夜→窓→おばけと意外な発想で詠み、子供らしい詩情が出てきました。

   
  ☆秀逸☆    
宇治  三歳  浜田朔太郎 どんぐりさんぼうしをぬいでどこいったの
名古屋 五歳 くしげけいと こうろぎが葉っぱの家でないてるよ
瀬戸 五歳 おやいづきょうこ ひまわりがあたまをさげてごあいさつ
京都 小一 田村 秋嶺 りんりんりんとおくにちりりむしのこえ
横浜 小二  加藤 希美 お日さまと雨はなかよしにじできた
   
 ☆入選☆    
 
名古屋 三歳 たけだゆうき ぞうさんがながーいはなでみずまきだ
大阪  四歳  中川 光司 おばあちゃんのにわにかまきりばったいた
名古屋 五歳 淺原 沙水 アイスクリーム持っているだけとけちゃった
名古屋 小一 たけだはるき かばさんが大きないけでみずあそび
福岡 小一 いいだじんぺい まんげつにうさぎいっとうはねている
稲沢  小二  所 佑次朗 あきがきた木のはの色がかわったね
蒲郡 小三 岩崎 空澄 いちょうの実風でゆらゆら落ちそうだ
名古屋 小三 上杉 健人 柿みのるみんなでいっしょに食べようよ
半田  小三  荒川 惟孝 おいしい葉いも虫のふん緑色
静岡  小五  町田 菜穂 虫たちもみんな大好きトマトの実
三島 小六 内田 結羽 セミ黙りホットしてたら鈴虫だ
横浜 中二 ハ   ル 気がつけば木々の間に栗や柿
名古屋 小四 野瀬 彩名  ふかふかのベッドのような雪つもる 
瀬戸 小四 沢田 和貴 運動会テープを切った徒競走
横浜 小六 葛谷 雄彦 秋雨が降る日は心ゆううつだ
一宮 中一 澤田 侑吾 秋雨に巣材集めて鳩ポッポ
   

   
 伊吹嶺ジュニア俳句 平成28年11月号    
 ☆特選☆    
小牧  小三 加藤りのあ にじのはし雨に流されきえちゃった
選評

 りのあさん、虹の橋が消えてしまったのは、雨が流してしまったのですか。ビックリポンですね。
 私達は普通虹が消えるのは雨が完全に上がったことによると知っていますが、それは雨が流したせいだと感じた子供らしい詩情を私達も見習うべきだと思います

   
 ☆秀逸☆    
名古屋 五歳 淺原 沙水 花火ちるほしのしずくがおちてくる
土岐 小一 林 かんな 同じ名のカンナの花に水あげる
大分 小一 いいだすずの きこえたよあわびのからにうみのこえ
横浜 小二 加藤 希実 夕やけをスプーンですくってたべたいな
静岡 小四 森 たかや 富士山で頭も足もきりの中
   
  ☆入選☆    
 
名古屋 三歳 くしげ琉之介 ありさんをのせた葉っぱのお舟だよ
京都  六歳  合田 笙基 ねころんでみどりのはっぱのおやねだね
四日市 小一 坂口 みく ねこじゃらしふればざりがにぶらさがる
京都  小一  田村 秋嶺 やどかりははさみででぐちふさいでる
大阪  小一  中川 沙知 折りづるをいっぱい折ったなつ休み
福岡  小一 いいだじんぺい にじのしたとおってみたいあるいてね
名古屋 小四 坪野みなみ 夏休み海にプールに宿題も
四日市 小四 坂口 はる ジェットコースターどきどき上がる夏空へ
岡崎 小六 平岩 綾乃 ディズニーではしゃぎまくって汗まみれ
瀬戸  小六  吉田 光来 青ジソの香りがしてる指の先
一宮 中一 澤田 侑吾 空見上げ犬もみつめる大花火
名古屋 高一 長谷川杏乃 山すその青田と我を風つつむ
   

   
 伊吹嶺ジュニア俳句 平成28年10月号    
 ☆特選☆    
名古屋 小六 須崎洸太郎 ラムネ飲む一口ごとに空見上げ
選評

 洸太郎君、確かにラムネは一気に飲めませんね。一口飲んだらまたラムネ玉を戻して飲みますね。
 この句のよいところはラムネを一口ごとに飲む動作の中に空を見上げることを気づいたところに詩があります。これは大人も見習いたい感性です。

   
   ☆秀逸☆    
小牧  小三 加藤りのあ せみの声ずっと私についてくる
瀬戸 小四 沢田 和貴 せみの声こわれたラジオ何台も
静岡 小四 坂下あやの 氷穴の涼しい風をとどけたい
名古屋 中二 赤川  舞 日焼けするぬいでもぬげぬ水着あと
名古屋 高一 長谷川杏乃 夕蛍初めて触れるみどりの灯
   
  ☆入選☆    
福岡 二歳 いいだはると かにさんがチョキチョキしてるかわのなか
京都  六歳 合田 笙基 お月さままあるいふとんきるのかな
名古屋 小一 たけだはるき じいちゃんはひるねのときもいびきかく
小牧  小一  かとうみはね なつのくもわたがしみたいでおいしそう
京都  小一 田村 秋嶺 あさがおがあめにぬれてるしょんぼりと
福岡 小一 飯田 仁平 はなびのひおとがおそらにきえていく
横浜 小二 加藤 希美 かたつむりおうちおもくてのろのろり
半田  小三  荒川 惟孝 けんかして土がでこぼこカブト虫
土岐  小三  林  りな お休みの家の中までつゆじめり
静岡  小四 西内そうま 富士登山拾った石は軽かった
静岡 小四 森 はると 富士登山ザクザクザクと火山灰
一宮  中一 澤田 侑吾 部活して風呂に日焼の足洗う
名古屋 五歳 淺原 沙水 かたつむりぐるぐるこうら軽かった
土岐 小一 林 かんな あさがおの花にじょうろで水かける
稲沢 小二 所 佑次朗 夏のほしねころびみたらねむくなった
大府 小三 大つかたくみ 夏休み宿題いっぱい大へんだ
稲沢 小四 廣島 惇仁 父さんとたっ球ラリー子どもの日
静岡  小五  町田 菜穂  豆乳の手作りアイスひんやりと 
 横浜 小六  葛谷 雄彦  夏休み心静かに落ちつきたい 
   

   
 伊吹嶺ジュニア俳句 平成28年9月号    
 ☆特選☆    
岡崎  小四 水野 遥翔 日焼けあと服をぬいでも服着てる
選評

 遥翔君、日焼けした服を脱いだらどんな服でしたか。白い服が見えたのですか。
 大人の眼から見ても日焼けした手の色とその下に見える白いコントラストの表現が見事です。その白い肌を服と認識したところに詩が生まれています。

   
   ☆秀逸☆    
大阪  小一 中川 沙知 きれいだな虹はみんなをつないでる
福岡  小一 飯田 仁平 ひまわりがそらにむかってこんにちは
横浜  小二  かとうのぞみ ところてんお口のなかでおどりだす
三島  小六 村松明日香 長電話アイスがとけてしまいそう
三島  小六  内田 結羽 夕焼けに手足伸ばして逆上がり
   
  ☆入選☆    
名古屋 小一 たけだはるき ふんすいのそらにひこうきぐもふとる
土岐  小一 林  かんな かたつむりだんご虫にもおいこされ
京都  小一 田村 秋嶺 せみのこえでんしゃのおともきこえるよ
名古屋 小二 たまいこうき てのひらをほたるこちょこちょこそばゆい
静岡  小三 中野こうく さなぎはね糸のブランコゆらゆらと
小牧 小三 かとうりのあ とうもろこしわたしのはよりそろってる
半田  小三  荒川 惟孝 バラのめにきれいなくものうすみどり
岡崎  小四  秋竹 凛音 暑くても四季は大切日本だよ
静岡  小五  町田 菜穂 麦の穂が見守っている登下校
名古屋 小五 奧村 匠真 ほたるはね静かにしてると光り出す
横浜  小六  葛谷 雄彦 梅雨の中人の心もしめってる
一宮 中一 澤田 侑吾 向日葵よ高く伸びてけ天高く
名古屋 小一 おくむらかずし おまつりでおおきいきんぎょおいかける
稲沢 小二 所 佑次朗 かたつむり大あめふってうれしそう
大府 小三 大塚たくみ かき氷サイダー味がおいしいよ
瀬戸 小三 吉田 羽沙 手にのせたやどかりすこしくすぐったい
土岐 小三 林  りな あじさいがきらりと光る雨のあと
   

   
 伊吹嶺ジュニア俳句 平成28年8月号    
 ☆特選☆    
名古屋 四歳 淺原 沙水 こいのぼり風を食べてる青と赤
選評

沙水さん、口を開けている鯉のぼりが風を食べているとは知りませんでした。 ジュニア俳句は自由な発想が魅力的です。この句の「風を食べてる」と感じたのは大人では思いつきません。また「青と赤」で真鯉、緋鯉も見えてきます。

   
   ☆秀逸☆    
京都  小一  田村 秋嶺 あさがおのふたばはりょうてひらくよう
三島  小二 内田 妃菜 かき氷早く食べなきゃ色水だ
稲沢  小二  所 佑次朗 ぼくのせもたけのこみたいにのびるかな
瀬戸 小四 沢田 和貴 学校に茶わんみたいなつばめのす
三島 小六 内田 結羽 暗くなりホタルとかえるのショータイム
   
  ☆入選☆    
名古屋 四歳 くしげけいと どろんこのたんぼにいたよおたまじゃくし
小牧 小一 かとうみはね じゃんけんでいちばんおおきいすいかたべた
大阪  小一 中川 沙知 おばあちゃんともだちできたよ一年生
福岡 小一 飯田 仁平 ほたるがねキラキラひかるてのなかで
横浜  小二 加藤 希実 およばれのおすしのはこにこいのぼり
名古屋 小二 たまいこうき 草とれば赤ちゃんだんご虫ぞろぞろ
蒲郡  小三 池田さくら きゅうりのまいてるつるがどこへいく
瀬戸  小三 吉田 羽沙 やぎさんのもふもふの毛にわか葉風
半田  小三 荒川 惟孝 まっ白なあしのまじったダンゴムシ
土岐  小三 林  りな 田の中でななめの苗もゆれている
一宮 中一  澤田 侑吾 鯉のぼり空の青さに泳いでる
名古屋 高一 長谷川杏乃 ナナフシの子葉桜のすじを真似
名古屋 小一 たけだはるき はるやすみりょかんに大きすべりだい
小牧  小三  加藤りのあ  風ふいてゆらゆらゆれる藤の花 
横浜 小六 葛谷 雄彦 五月雨や初夏の暑さはどこへやら
横浜 高二 葛谷 真依 燃えるような空見上ぐたび考える
   
     

   
 伊吹嶺ジュニア俳句 平成28年7月号    
 ☆特選☆    
三島  小六 内田 結羽 トカゲ見て私もトカゲもにげてゆく
選評

結羽さん、トカゲを見てびっくりしたのですね。でもトカゲはもっとびっくりしたのですね。
 よく蜥蜴を見かけると、素早く逃げます。蜥蜴が逃げたことだけを詠むと当たり前になります。さらに自分も蜥蜴がびっくりしたことを発見したところに詩が生まれます。

   
   ☆秀逸☆    
名古屋 五歳 おやいづきょうこ ふんすいがお花みたいにひろがった
横浜  小二  加藤 希実 ふきのとう雪の下からこんにちは
瀬戸  小三 吉田 羽沙 つくしさんみんなにつまれいたそうね
土岐  小三 林  りな 青葉たち風にそよがれうれしそう
東海 小六 野田いろは しゃぼん玉空に上がると空の星
   
  ☆入選☆    
名古屋 小一 たけだはるき 一ねんせいはじめておとこせんせいだ
名古屋 小二 たまいこうき 二年生になるまでさくらさいててね
名古屋 小二 安部 清華 さくらがいピンクできれいなみの音
半田  小三 荒川 惟孝 春のはえてんぐのうちわのはにねむる
小牧  小三 加藤りのあ 公園であそんだ後のかき氷
名古屋 小六 國枝 陽和 蜜蜂は蜜を届ける宅配便
一宮  小六 澤田 侑吾 先生も共に旅立つ卒業日
東海  小六  鈴木 大翔 桜の花入学式をお出むかえ
東海  小六 菅  弘靖 春になりつぼみの花火ばくはつだ
東海  小六 木村 勇翔 桜見る猫の頭に花びらが
東海  小六 早川菜々穂 虫たちと桜の花びらダンスする
名古屋 高一 長谷川杏乃 八重桜落ちて地面をころりかな
福岡 小一 飯田 仁平 せんせいのおはなしきけたにゅうがくしき
稲沢 小二 しのだはるな あおむしかみどりのはっぱたべにきた
横浜 小六 葛谷 雄彦 美しい散りゆく桜のさみしさは
   

   
 伊吹嶺ジュニア俳句 平成28年6月号    
 ☆特選☆    
 
東京  小三 松井 詩織 しおだまりいそぎんちゃくがダンスする
選評

詩織さん、潮だまりで見るいそぎんちゃくは本当にダンスしているみたいですね。
 何気ない浜にあるイソギンチャクをよく観察しています。イソギンチャクの触手をよく観察した結果、ダンスしていると感じた感性を大事にしたいと思います。

   
   ☆秀逸☆    
福岡  六歳 飯田 仁平 お日様が背中を押してあたたかい
稲沢  小一 所 佑次朗 つくしさんつくんつくんとたんぼみち
静岡  小五  町田 菜穂 流感で二人っきりの授業かな
東海 小五 坪井 すず 桜の木入学式まで散っちゃだめ
名古屋 小六 國枝 陽和 おひな様の視線感じてふり向いた
   
  ☆入選☆    
名古屋