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選句結果                       選者 国枝 隆生
 
 伊吹嶺ジュニア俳句 令和3年2月号
  ☆特選☆
 
 半田  中一 荒川 惟孝 スーパーで買ふすかすかのずわい蟹
選評 惟孝君、蟹はおいしいけど、すかすかではつまらないですね。今度、実の詰まった蟹を買ってもらって下さい。
「すかすかのずわい蟹」とは面白い発想です。今時の見てくれはよいが、中味のない蟹の風物詩として、鋭い視線が見えてきます。子供から大人に対する風刺です。
 ☆秀逸☆
 
蒲郡  廣中みくり きゅうしょくのみかんすっぱいへんがおだ
 選評 みくりさん、給食のみかん、そんなにすっぱいのですか。変顔も無理はないですね。本当はがまごおりみかんだったらよかったですね。がまごおりみかんはとってもあまいときいています。 
名古屋  小三 淺原 沙水 いちょうふり風にあおられペアダンス
 選評  沙水さん、いちょうのはっぱは風に散るときはきれいですね。ペアダンスしているのは、ちょうど二枚いっしょにちったのですね。
岡崎 小五 森  大輔 たい焼を頭から食べやけどする
 選評 大輔君、たい焼きはおいしいからつい急いで食べてしまいますね。頭から食べるとやけどするとはおもしろいですね。しっぽから食べるとどんな味がするのかな。
豊田 小五 新實 颯太 宿題のノートよごしたくしゃみして
 選評 颯太君、ついくしゃみが出てしまったのですね。宿題は家でやっているのですか。家の中ではマスクしないですね。家の中までマスクするのはいやですね。でもノートは大事にしましょう。
 大阪  小五 中川 沙知 いちょうの葉どんどん落ちて雪みたい
 選評  沙知さん、いちょうの葉っぱはどんどん落ちると本当に雪みたいにつもりますね。さしずめ沙知さんが見た雪は黄色い雪ですね。
 ☆入選☆
 
名古屋 六歳 いとうひより としょかーどもらえうれしきこはるかな
 蒲郡 小一 三井ゆうり なぞときのじゅもんとけたよあきのくも
 小牧 小二 いな山わかな しんぱいだ母さんのかぜなおるかな
 蒲郡 小三 廣中 一瑛 すっぱくてさいごはあまい早生みかん
犬山 小三 西田あかり 木に残るもみぢ一枚まっ赤まっ赤
蒲郡 小四 加藤日南乃 足音でよろこぶ小犬冬ひなた
郡上  小四 村瀬 りん コスモスはすてきな声で歌ってる
岡崎  小五 須藤  環 焼きいもを二つにわれば甘い湯気
 小牧 小五 稲山 瑠莉 みんな好き豆腐入った母の鍋
犬山 小六 西田  希 コスプレの子もみぢの下で決めポーズ
 江南 小六 松岡 明咲 金色を空へちりばめ銀杏散る
一宮 高二 澤田 侑吾 じっと見る犬と蜜柑を分かち合う
 
  伊吹嶺ジュニア俳句 令和3年1月号
 ☆特選☆
  
 郡上 小四 村瀬 りん くりさんはとげとげの中すんでるよ
選評 りんさん、栗をよく見ていますね。栗はとげとげに守られて、中はすごしやすいですかね。栗に毬があるのは大人にとっては常識です。ジュニアの子は発想が豊かです。毬は外から守られている家と感じたのは素直です。
 ☆秀逸☆
 
蒲郡   廣中 一瑛 フラッグの先は大空運動会
 選評  一瑛君、「フラッグ」は運動会の旗ですか。フラッグがはためいた先は大空なのですね。空は広々としてよく晴れているのが分かります。運動会は楽しかったのですね。 
 豊田  小五 安藤 洋輔 秋の野に自転車倒し走り出す
 選評 洋輔君、秋の野には何をしに出かけたのですか。そこに自転車を倒して走って行ったのは、何か楽しいことがあったからですね。いかにも楽しそうな様子が見えました。 
犬山 西田  希 いも虫が葉っぱの裏で食事中
 選評 希さん、よく観察していますね。いも虫が葉っぱの裏にいることは食事しているからに違いないですね。食事は葉っぱだったのですね。もしかすると食べている音まで聞こえてきそうですね。  
 半田 中一 荒川 惟孝 弁当の熟柿がはしをすり抜ける
 選評 惟孝君、お弁当に柿を持っていったのですか。でも熟しすぎて、柔らかったのですね。はしで取ることが出来なかったあとは、何でつかんだのですか。とまどった様子がよく見えますよ。
一宮   高二 澤田 侑吾 鈴虫の音色を聞きて深眠る
 選評  侑吾君、寝ているすぐそばに鈴虫が鳴いているのですね。鈴虫のやさしい音色にさぞかしよく眠れた様子がよく見えますよ。それとも受験勉強中で疲れたので、よけいによく眠れたのですか。
 ☆入選☆
 
小牧 三歳 いそむらしゅか うんどうかいしゅかは4とうメダルだよ
名古屋  六歳 いとうひより うんどうかいおうえんのひとすくなくて
 蒲郡 小一 廣中みくり あきのうみきらきらひかりほしみたい
 蒲郡 小一 三井ゆうり はぜつってかぞくみんなでごちそうだ
福岡 小一 いいだはると まんげつはにじいろみたいにみえるんだ
小牧  小二 いな山わかな ばあちゃんとギョーザを作るあきの夜
蒲郡  小四 加藤日南乃 運動会のリレーのアンカー負けて泣く
小牧  小五 稲山 瑠莉 ヤマボウシ赤い実をつけおいしそう
福岡  小五 飯田 仁平 ベランダに名月を待つ弟と
岡崎 小五 三木瀬里奈 秋の雲細くくびれてちぎれ飛ぶ
豊田  小五 新實 颯太 たんぼ道いっせいにとぶ稲雀
 江南 松岡 明咲 目覚めよし窓の景色も爽やかに

  伊吹嶺ジュニア俳句 令和12月号
 ☆特選☆
 
蒲郡  小四 市川誠之助 おおじいちゃんついに百寿だ満月だ
選評 誠之助君、おおじいちゃんの百寿、おめでとう。すごいですね。満月もおめでとうと言っているのですね。百寿まで生きるのは本当にめでたいことです。ひ孫の子もすごいと思っているのでしょう。「百寿だ満月だ」との重ね言葉は子供ながらの応援歌でしょう。
  ☆秀逸☆
 
藤沢   小一 沖本 優太 ぼくのかおマスクのしたはえがおだよ
 選評   優太君、今年はコロナのため、みんなマスクしていますね。マスクの下は分からないのですが、みんな笑顔でしょうね。もちろん優太君のマスクの下も笑顔ですね。  
 蒲郡  廣中みくり ぬるぬるのあゆの川だよすべります
 選評  みくりさん、あゆのやなにに出かけたのですか。やなはぬるぬるしてすべりやすいですね。そのぬるぬるしているのが、「あゆの川」ですよ。
福岡  いいだはると こおろぎのなきごえ一つもらってく
 選評   はると君、夜、こおろぎのなき声を聞いたのですか。そのこおろぎの声を「もらってく」とはおもしろいことに気づきましたね。
 岡崎 加藤 愛理 三日月が里山の木にひっかかる
 選評  愛理さん、三日月が木に引っかかっているとは面白いですね。三日月のとがったところが引っかかったのですね。三日月でないと引っかかりませんね。満月ならどんなに見えるのですか。
 犬山  小六 西田  希 いもを掘るもぐらの道にこんにちは
 選評  希さん、いもを掘っていたのですか。その穴がもぐらの道でしたか。こんにちはをしたのなら、もぐらに会えたのですか。もぐらの方がびっくりしたのではないですか
 ☆入選☆
 
 名古屋 六歳 いとうひより おりがみではなたばづくりけいろうび
 那覇  六歳 栗田 栞帆 あきあつしとびばことんであせびっしょり
 鎌倉  小一 うえのひかり 木の下のおちばのベッドあかきいろ
名古屋  小二 武田 勇紀 しゃぼんだままよこにとぶよあきのそら
蒲郡 小三 豊田 陽哉 空高く三原色のシャボン玉
 那覇 小三 栗田竜乃介 秋休みみじかくなってさみしいな
 蒲郡  小四 加藤日南乃 子犬つれ散歩の後ろに赤トンボ
 岡崎  小四 上葛 沙那 つゆ草やすみにぽつんと笑ってる
郡上   小四 村瀬 りん コスモスがすてきな声で歌ってる
 蒲郡 小五 豊田 美空 道ばたに横一列のひがん花
 豊田  小五 新實 颯太 胸つかみ指に留まらすきりぎり
 小牧  小五 稲山 瑠莉 甘いのを後に残してぶどう食う
東京 六歳 田中 光穂 サバンナは草がいっぱいかくれんぼ
小牧 小二 いな山わかな かおえがく鳴子のこけしに秋のかぜ
蒲郡 小三 廣中 一瑛 すいかわりぼうをかまえてめい中だ
名古屋  小五 武田 春紀 友達とプールの約束オンライン
一宮 高二 澤田 侑吾 風鈴の音に安らぐ午後三時
 
  伊吹嶺ジュニア俳句 令和2年11月号
  ☆特選☆
 
 
那覇   小三 栗田竜乃介 セミがなくママに怒られ僕もなく
選評 竜乃介君、ママに怒られると、セミを思い出すのですか。竜乃介君が泣く時は、セミと同じ鳴き声ですか。
誰でも母親に怒られた記憶がありますが、この句は私たちが泣いた子供時代の思い出につながります。上五と下五の「なく」のリフレインがリズムをよくしています。
 ☆秀逸☆
蟹江   六歳 いとうひより あついけどおにごっこすきじじばばと
 選評  ひよりさん、おじいさんとおばあさんが好きなのですね。おにごっこをすると汗びっしょりとなりますが、よい汗ですね。それはよい暑さですね。  
小牧   小二 いな山わかな ラクダからクマにかわった入道雲
 選評   わかなさん、よく入道雲を見ていますね。いろいろなどうぶつに見えるのですね。ラクダからクマに変わったときを見たのがよい思い出になりますね。
蒲郡   小三 廣中 一瑛 あゆやいてないぞうはれつ苦すぎる
 選評   一瑛君、あゆのしおやきを食べたのですか。あゆのないぞうが焼けたと思ったら、はみ出してしまったのですね。そこまで食べたらとても苦いのですね。でもぜんぶ食べたのですか。りっぱですよ。
犬山   小三 西田あかり お月様世界をうつす大鏡
 選評   あかりさん、お月様はウサギも見えるかもしれませんが、世界がうつっていたのですね。そんな大きな鏡があったとはびっくりです。平和をうつす鏡だったらと思いますね。
岡崎   小五 丸山 一成 風鈴の舌丸まって秋だなあ
 選評   一成君、風鈴の舌は紙でできているのですね。紙がうすいとくるくると丸まってしまったのですね。そんなところにも秋があるとはとてもよい発見ですね。
 ☆入選☆
蒲郡   小一 三井ゆうり かまきりがみどりのはっぱとおなじいろ
蒲郡   小一 市川ゆめのすけ おこされたせみのなきごえはげしいな
福岡   小一 いいだはると なつやすみいっしゅうかんだつまんない
名古屋  小二 武田 勇紀 兄ちゃんがにわでねころぶ春のひる
名古屋 小三 山田 和輝 せんぷうき風をおくってつかれそう
名古屋  小三 淺原 沙水 夏まつり中止でゆかた写真だけ
蒲郡   小四 市川誠之助 雨やんで風がふいたよやっと夏
郡上   小四 村瀬 りん 花火だねいろんな色が空にとぶ
岡崎   小五 寺田 玲奈 こんなにも暑い立秋なんてあり
福岡   小五 飯田 仁平 目隠しがずれて笑ってスイカ割り
犬山   小六 西田  希 かまきりの威嚇のポーズまねてみる
半田   中一 荒川 惟孝 休暇明腕ごと逃げる指ずもう
蒲郡 小一 廣中みくり あさがおのはながカラフルかわいいな
蒲郡 小一 みついゆうり 川あそびハートの石をみつけたよ
蒲郡 小三 廣中 一瑛 もうろうとしたらはな血だ暑すぎる
 蒲郡 小四  加藤日南乃  あつい道ははあはあという犬の声 
小牧  小五  稲山 瑠莉  とれすぎたトマト机にころがりて 
名古屋  小四  岡本 瑠々  いちじくが転んでならぶおいしそう 
一宮  高二  澤田 侑吾  親戚とリモート夕飯盆休み 

  伊吹嶺ジュニア俳句 令和2年10月号
  ☆特選☆
 
小牧 小二 稲山 若な ワニみたいゴーヤの体デコボコだ
選評 若なさん、すごい観察ですね。確かにゴーヤはワニみたいですね。もしかしたらワニは緑のデコボコかな。ゴーヤのデコボコをワニにたとえた子供の感性がよかったと思います。ささやかな日常から比喩を発見することがよい俳句につながります。
 ☆秀逸☆
 
蒲郡 小一 廣中みくり ヤングコーン赤ちゃんなのにひげいっぱい
蒲郡 小一 みついゆうり あおもみじはっぱのすきまにたいようだ
名古屋 小四 岡本 璃々 せみしぐれ昨日生まれたあの子かな
岡崎 小五 井原 未来 金魚ばち近づく金魚大きくなる
岡崎 小五 三島 翔太 麦茶飲む一息に飲む何回も
 ☆入選☆
 
名古屋 六歳 いとうひより ばあちゃんとプリンをつくるなつやすみ
福岡 小一 いいだはると がっこうにやっとなれたらたなばただ
蒲郡 廣中 一瑛 いもうとのあたまにせみのぬけがらだ
名古屋 小三 淺原 沙水 うつせみやにわであつめて今九こ
犬山 小三 西田あかり ブローチのつもりでつけた蝉のから
多治見 小三 山田 りお すいかわりどこにすいかがあるのかな
郡上 小四 村瀬 りん たまねぎをずっときったらないちゃった
小牧 小五 稲山 瑠莉 どくだみのにおいは苦手役に立つ
豊田 小五 新實 颯太 とっぽんと音立てしずむ水中花
福岡 小五 飯田 仁平 せみの声目覚まし代わりに飛び起きる
半田 中一 荒川 惟孝 虫捕りの顔に絡まる蜘蛛の糸
一宮 高二 澤田 侑吾 喉渇き犬とスイカを分けて食ぶ
東京    田中 光穂  ゆうやけの景色はとてもきれいだね
京都  六歳 かわきたあきの  みつばちがおはなのまわりとんでるよ
 犬山 小六   西田 希  セミの羽化羽乾かして空に飛ぶ
 
 伊吹嶺ジュニア俳句 令和2年9月号
 ☆特選☆
 
福岡 小五 飯田 仁平 泥だらけ星人になり田植えする
選評 仁平君、泥だらけ星人って、どこの星の人間ですか。その星から来て田植をしているように見えたのですね。
この句は「泥だらけ星人」と思い切った比喩が成功しています。多分子供が田植をしていると、その泥だらけから発想が広がったのでしょう。
 ☆秀逸☆
 
蒲郡 三歳 みついさつき だんごむしちょんとやったらまるまった
藤沢 小一 上野ひか璃 あめしずくほうせきのようてんのシャワー
蒲郡 小一 ひろなかみくり かたつむりしらずにふんでごめんなさい
岡崎 小五 井原 未来 母のまね鏡にうつすサングラス
豊田 小五 新實 颯太 ソーダ水緑の中にあわ光る
 ☆入選☆
 
名古屋 五歳 磯村すみれ バーベキューきょうはたのしいことばかり
蒲郡 小一 みついゆうり じょうおうありとちいさいありがおにごっこ
福岡 いいだはると がっこうがはじまる六がつうれしいな
小牧 小二 いな山わかな 父の日にせなかながしてわらいあう
犬山 小三 西田あかり 風鈴の音色の真下耳すます
名古屋 小四 岡本 璃々 食いしんぼおたまじゃくしはおちょぼ口
郡上 小四 村瀬 りん 夏休みコロナでとてもみじかいよ
岡崎 小五 中島 太陽 冷麦のピンクと緑取り合いだ
岡崎 小五 米原 樹里 ビール飲む真っ赤っかなる母の顔
豊田 小五 片山 和美 いろいろなマスクのもよう梅雨に入る
名古屋 小六 鬼頭 直輝 妹の緑のトマト赤くなれ
半田 中一 荒川 惟孝 大みみずまつすぐ伸びて流れけり
京都  六歳  かわきたあきの  はやすぎだケーキづくりをまちがえる
 犬山  小六 西田 希  風鈴に合わせピョンピョン鳥踊る
 
 伊吹嶺ジュニア俳句 令和2年8月号
 ☆特選☆
 
名古屋 小三 山田 和輝 おばあちゃん朝昼夜と新茶のむ
選評

和輝君、おばあちゃんのことよく見ていますね。本当に新茶が好きなんでしょうね。よく見ていると思います。

この句は祖母世代と孫世代の違いがよく見えています。私たち祖父、祖母世代にとって新茶が好きなのは当たり前です。しかしこの句は孫世代の視点が際立っています
 ☆秀逸☆
 
豊田 小五 新實 颯太 青色かな緑色かな夏の山
小牧 稲山 瑠莉 梅干しのしわの形はばあちゃん似
犬山 小六 西田  希 ハンモックバランスくずして草の上
半田 中一 荒川 惟孝 かみついて蟻が芋虫解体す
名古屋 中二 野瀬 彩名 宿題の手作りマスク夏が来た
 ☆入選☆
 
蒲郡 小一 ひろなかみくり びっくりだおにわのたけがのびてきた
蒲郡 小一 みついゆうり ゆうがたのママのみずやりにじがでた
福岡 いいだはると ゆうやけがやまをかこってひかってる
名古屋 小二 佐野 友香 春の風窓から入る気持ちいい
小牧 小二 いな山わかな 父さんのすきなゴーヤにヒゲがはえ
蒲郡 小三 廣中 一瑛 百ぴきのゆらゆらゆれるこいのぼり
犬山 小三 西田あかり 風呂上りアイスクリームは最高だ
蒲郡 小四 加藤日南乃 ひみつきち作る公園あせたらたら
豊田 小五 芳賀 忠義 水しぶき上げ魚追う夏の川
福岡 小五 飯田 仁平 フラワームーン夜空明るく照らしてる
横浜 小六 加藤 希実 コロナ禍で足音響く花見かな
名古屋 小六 佐野 心咲 クローバー小さな幸せ見つけたよ
京都   六歳 かわきたあきの  しんぶんがどっさりあるよたいへん
 郡上  小四  村瀬 りん  まっかなねすごくおいしいトマトだよ 
 一宮  高二  澤田 侑吾 五月晴れコロナに負けず乗り越え
 
  伊吹嶺ジュニア俳句 令和2年7月号
 ☆特選☆
 
小牧  小五 稲山 瑠莉 もうあきたあまりに長い春休み
選評 瑠莉さん、今年の春休みはほんとうに長かったですね。長い間友達にも会えなかったので、さみしかったのですね今年はコロナウイルスのために、異常に長い春休みでした。さすが小学生も、外出自粛は絶えられなかったのでしょうね。今年ならでは俳句です。
  ☆秀逸☆
 
京都 五歳 かわきたあきの あひるがねさかなをたべためだかをね
蒲郡 小三 廣中 一瑛 おたまじゃくしきゅうくつそうにかたまって
蒲郡 小四 加藤日南乃 さくら貝わたしのつめと同じいろ
小牧 小五 加藤みはね さや取ればえんどう青いにおいする
犬山 小六 西田  希 花みかん見ているあの子知らない子
 ☆入選☆
 
蒲郡 小一 ひろなかみくり はるのはとわたしのあとをついてくる
蒲郡 小一 みついゆうり こうえんにさくらのあめがふってきた
福岡 小一 いいだはると たんぽぽのわたげがとんでどこいくの
小牧 小二 いな山わかな 竹の子のかわはむいてもまたあるよ
岡崎 小四 上葛 沙那 山ツツジ風にゆられておどってる
豊田 小五 新實 颯太 春の朝こげたベーコンパンにのせ
豊田 小五 木原かづみ いつも取る目ざしのはらわた父が食べ
豊田 小五 芳賀 忠義 エイプリルフールぼくの嘘すぐばれる
亀山 小五 田中れいな 自転車で力いっぱい春の坂
小牧 中一 加藤りのあ 夏空を飛行機雲が二分する
半田 中一 荒川 惟孝 巣作りの足ふみはづす足長蜂
犬山 中二 西田  栞 花蜜柑笑顔振りまくおばあちゃん
 犬山  小三  西田 あかり  ばあちゃんのみやげに届く桜もち
 福岡  小五   飯田 仁平  シャンボン玉風が強くてむずかしい
 一宮  高二  澤田 侑吾  真夜中の春雷に犬怯えなく
 
 伊吹嶺ジュニア俳句 令和2年6月号
 ☆特選☆
 
名古屋  六歳 櫛下琉之介 あめんぼうはっぱの舟のせんちょうだ
選評

琉之介くん、あめんぼうが葉っぱの上に乗っているのを見たのですね。グッドタイミングでよかったですね。

あめんぼうが時に葉の上に乗ることはありますが、そのあめんぼうが舟の船長だと発想を飛ばしたのがよかったと思います。六歳としての感性がすばらしいと思いました。

  ☆秀逸☆
 
蒲郡 小二 廣中 一瑛 入がくしきじいちゃん見てる天国で
蒲郡 小三 加藤日南乃 あおむぎがみんないっしょにおじぎした
亀山 小四 田中れいな 顔おおう手作りマスク春の色
岡崎 小六 加藤  崇 青空の光の中に桜散る
半田 荒川 惟孝 ぼろぼろの穴を残して地虫出づ
 ☆入選☆
 
蒲郡 六歳 みついゆうり えんそくのべんとうにゆきおちてきた
福岡 六歳 いいだはると そつえんしきみんなとえがおでおわかれだ
名古屋 小二 櫛下 渓人 桜さいた一人もいない公園に
名古屋 小二 淺原 沙水 受験の日鉛筆おどる紙の上
犬山 小二 西田あかり 春の風いきおいつけるすべり台
蒲郡 小三 豊田 陽哉 ママるすのゴロゴロしてる春休み
岡崎 小四 上葛 沙那 縄とびでピョンピョンはねる春のゆめ
犬山 小五 西田  希 指だしてちょうちょ止まれと待っている
大阪 小四 中川 沙知 コロナ菌春一番にのってくる
福岡 小四 飯田 仁平 じしゅくしてやっと明けるよ春休み
蒲郡 小五 豊田 美空 友達とスライムこねこね春休み
小牧 小五 稲山 瑠莉 祖母葬り桜の開花気づきけり
 蒲郡  六歳  ひろなかみくり  えんそくでうみからかぜだとばされる
 岡崎  小二  上葛 瑛太  さくら山のぼったのにまたおりて行く
 小牧  小二  いな山わかな  かわいいなくちべにいろのチューリップ
 郡上  小三  村瀬 りん  春がきたさくらが咲くのたのしみだ
一宮  高一  澤田 侑   春の暮澄んだ空気に映える空
 
  伊吹嶺ジュニア俳句 令和2年5月号
 ☆特選☆
 
小牧 小四 稲山 瑠莉 チューリップ新芽の赤ははずかしげ
選評

瑠莉さん、チューリップが芽を出したのですか。はずかしそうな小さな芽なのですね。この句は新芽が恥ずかしそうだと見たポイントに「赤」を発見したところが具体的で素直な写生です。難しい擬人化を自然体に詠んでいます。

   ☆秀逸☆
 
蒲郡 小二 廣中 一瑛 春なのに学校休みつまんない
犬山 小二 にしだあかり じいちゃんの頭に一こ豆まいた
岡崎 小六 北川 太陽 立春の太陽ビルをかがやかす
岡崎 小六 須藤 星斗 菜の花や海の波音ひびき来る
半田 小六 荒川 惟孝

卒業期糸のほつれしランドセル

 ☆入選☆
 
東京 五歳 田中 光穂 豆まきで痛がる鬼はおとうさん
福岡 六歳 いいだはると はるのよるどうろにひかりおちている
小牧 小一 いな山わかな きんせんかオレンジいろはたのしいな
蒲郡 小三 加藤日南乃 かふんしょうはな水たらたらたきのよう
名古屋 小三 岡本 璃々 送る歌聞かせたかった六年生
郡上 小四 村瀬 りん みかんはねいちどたべたらとまらない
亀山 小四 田中 伶奈 みつばちが小さな花のみつ集め
福岡 小四 飯田 仁平 さそり座がしずんでオリオン上ってく
犬山 小五 西田  希 花粉症くしゃみ五連発涙の目
豊田 小四 新實 颯太 川の土手デジカメでとるつくしんぼ
岡崎 小六 手島 由奈 桜草日当たりながら揺れており
一宮 高一 澤田 侑吾 風に乗り甘く香るや梅の花
 東京  二歳 田中 志依  しよちゃんの食べたらダメだよのこしてる
 
  伊吹嶺ジュニア俳句 令和2年4月号
  ☆特選☆
  
豊田 小四 安藤 陽子 おはようと母の笑顔が初景色
選評

陽子さん、元旦の朝に一番に見るのがお母さんで、新年のあいさつをしているお母さんの笑顔がすてきですね。

この句は元旦の朝に新年のあいさつをするのは普通ですが、そのお母さんの笑顔が初めて見る景色だと思ったのが、子供らしい発想です。

   ☆秀逸☆
 
名古屋 四歳 安藤かおこ がらすまどおしくらまんじゅうあめのつぶ
蒲郡 六歳 みついゆうり たこあがれてんまでとどけうちゅうまで
名古屋 小三 安部はるか お正月のるのがこわい体重計
大分 小四 飯田 涼乃 お年玉もらうためにはお手伝い
岡崎 小六 田中智恵理

鳥の声だけがしている四方拝

   ☆入選☆
 
蒲郡 六歳 ひろなかみくり しろいいきリレーのたすきなおくんへ
福岡 六歳 いいだはると はれたよるあかくかがやくおつきさま
小牧 小一 いな山わかな ゆきおんなみんなでよんだかみしばい
桜川 小二 中原 侑士 初旅やそばに電車があればいい
蒲郡 廣中 一瑛 風よこい糸ひっぱれよてんぐ凧
名古屋 淺原 沙水 庭の梅つつくめじろはお客さん
犬山 西田あかり 手のひらの星砂さがす初のたび
磐田 小三 さいとうそうた 日の出前かもがすべるよ波の上
蒲郡 小三 加藤日南乃 北風と二年生を待つ上級生
名古屋 小三 岡本 璃々 つばきさんしいたジュータンまんまるだ
福岡 小四 飯田 仁平 寒い日に満月見たらほっとする
半田 小六 荒川 惟孝 丸善の袋つやめく春隣
 小牧  小四  稲山 瑠莉  出してない友からも来た年賀状
 犬山  小五  西田 希 庭の木が葉っぱを落としたはだかんぼ
 一宮  高一  澤田 侑吾  昨年と同じ末吉初みくじ
 
 伊吹嶺ジュニア俳句 令和2年3月号
  ☆特選☆
 
半田 小六 荒川 惟孝 餅つけばお餅が杵をはね返す
選評

惟孝君、お餅を付いていると、杵をはね返すとはびっくりですね。まるでお餅が生きているようですね。

この句は餅つきの経験に基づいた発見がすばらしい。杵杵を打ち下ろすときの餅の反発力をよく見ています。そこには餅に意志があるように詠んでいます。

  ☆秀逸☆
 
蒲郡 五歳 みついゆうり スーパーのふくろがおもいおおみそか
小牧 小一 いな山わかな ふわふわのブーツのなかはてんごくだ
蒲郡 廣中 一瑛 たこあげのたこをひきずり走るパパ
名古屋 小二 淺原 沙水 忍びかな透明なのかなサンタさん
小牧 小四 稲山 瑠莉 ばあちゃんの留守にこたつでかくれんぼ
  ☆入選☆
 
蒲郡 六歳 ひろなかみくり はつもうでキックボードでじんじゃまで
福岡 六歳 いいだはると ひこさんでおちばのクッションにジャンプ
犬山 小二 西田  明 おもちつきむしたお米をつまみぐい
蒲郡 小三 加藤日南乃 しかせんべいわたしをおって親子じか
名古屋 小三 安部はるか 飼い犬がこたつに入り出てこない
名古屋 小三 岡本 璃々 かんざくらほっぺが冷えるピクニック
郡上 小三 村瀬 りん 冬の山すごくすべるよきおつけよ
小牧 小四 加藤みはね じいちゃんとばあちゃんに書く年賀状
名古屋 小五 玉井 康貴 お年玉何に使うか迷う日々
犬山 小五 西田  希 おでんなべ好きな大根独りじめ
小牧 小六 加藤りのあ かべ紙を可愛くかえて大みそか
浦添 小六 仲宗根 映 沖縄は雪が降らずでがっかりだ
 大分  小4  飯田 涼乃  がめ煮が好き急げ急げと帰ったよ
 福岡  小4  飯田 仁平 弟が落ち葉のクッションへジャンプした
 一宮  高1  澤田 侑吾  結露した窓に落書冬うらら
 
  伊吹嶺ジュニア俳句 令和2年2月号
  ☆特選☆
 
岡崎 小六 中川 愛花 木枯や山をゆさぶる一日なり
選評

愛花さん、山をゆさぶるほどの木枯とはびっくりですね。そんな一日に何を思ったのですか。この句は結構大人が詠んでもおかしくない句です。「山をゆさぶる」は目に見えないですが、実感として感じたのだと思います。感性のゆきどといた句です。

  ☆秀逸☆
 
名古屋 小二 淺原 沙水 妖怪だいもほる孫に爺が言う
蒲郡 小三 加藤日南乃 ゆどうふのゆげたちかおが見えないよ
福岡 小四 飯田 仁平 おばあちゃんち冬のにおいの夕方だ
岡崎 小六 清水 涼香 えん側に足投げ出して日向ぼこ
岡崎 小六 桜井 茂樹 はふはふと鯛焼き食べる弟と
 ☆入選☆
 
蒲郡 五歳 みついゆうり パチパチとやきマシュマロのたきびだよ
福岡 六歳 いいだはると ひこさんにはじめてのぼってくものうえ
犬山 中一 西田  栞 かじかんで自転車通学指まっ赤
犬山 小二 西田あかり 家族たち今日からこたつとくちぐちに
横浜 小四 加藤 希実 秋のくれ教室の本めくる風
犬山 小五 西田  希 夕焼けを見ている仲間顔真っ赤
岡崎 小六 手島 由奈 熱かんの父が「はああ」と息をはく
岡崎 小六 田中 智恵理 切株のかわいて白き冬田かな
岡崎 小六 前田 優実 山の端の際立つ日々や冬初め
岡崎 小六 丸山 麻央 はしすべるおでんの玉子しるとばす
半田 小六 荒川 惟孝 ランドセル冬暖かな背中かな
一宮 高一 澤田 侑吾 防寒着着込みすぎたよダルマ型
 
 伊吹嶺ジュニア俳句 令和2年1月号
  ☆特選☆
 
名古屋 小三 岡本 璃々 とちの実がおちばの下にかくれんぼ
選評

璃々さん、とちの実がおちばの下にあるのをかくれんぼしていたと思ったのですね。よく見つけましたね。
この句は栃の実を擬人化して詠んだところがよかったと思います。擬人化の一つの結果がかくれんぼという子供らしい行動に表れています。

  ☆秀逸☆
 
蒲郡 六歳 ひろなかみくり あきのそらなわとびひゃっかいあしいたい
小牧 小一 いな山わかな ふじばかまおはなちぎればいいにおい
犬山 小二 にしだあかり 赤色の空赤とんぼどこいった
員弁 小五 松葉 杏寿 スイカがね私を食べてとよんでいる
岡崎 小六 丸山 麻央 はらわたを好む父なりさんま食べ
 ☆入選☆
桜川 小二 中原 侑士 先生はとっても甘いかき氷
名古屋 小二 淺原 沙水 山ぞいで紅葉見上げしんこきゅう
蒲郡 小三 加藤日南乃 手をたっちおにがじゅん番秋の空
郡上 小三 村瀬 りん 赤とんぼたのしそうにとんでいる
小牧 小四 稲山 瑠莉 運動会負けてばかりの玉転がし
福岡 小四 飯田 仁平 金木せい夜に居場所を教えてる
長久手 小五 木村  旭 月も見ずお団子食べて腹いっぱい
犬山 小五 西田  希 夕空にまぎれまいごの赤とんぼ
員弁 小五 辻 多加良 かきごおりきれいな色の山食べる
岡崎 小六 前田 優実 妹と歌いながらの花野かな
半田 小六 荒川 惟孝 おじぎしてせんべいねだる小鹿かな
一宮 高一 澤田 侑吾 仲間との友情深む学園祭
 
 
 伊吹嶺ジュニア俳句 令和元年12月号
  ☆特選☆
 
員弁 小五 水谷 奏心 夏の夜星が私を見つめてる
選評

奏心さん、星があなたを見ているのですか。すごいですね。きっとよく光っている星なのですね。

この句は作者が星を見ているのでなく、星が自分を見ていると、逆の見方がよかったと思います。誰でも星が自分を見つめほしいとの願いがよく出ています。

 ☆秀逸☆
 
大分 小一 いいだえいすけ うんどうかいからあげおむすびエビフライ
桜川 小二 中原 侑士 赤とんぼ電車おりたらついてくる
犬山 小二 にしだあかり カーテンにとのさまばったのシルエット
大分 小四 飯田 涼乃 九月だよ二分の一の成人式
犬山 小五 西田  希 よいこらしょおんぶばったのお通りだ
 ☆入選☆
 
蒲郡 五歳  みついゆうり ぴっとして「ヨーイ」のかまえうんどうかい
福岡 六歳 いいだはると おつきさまなんでうさぎがすんでいるの
名古屋 小一 武田 勇紀 かしきりのプールでおぼれ水のんだ
名古屋 小二 淺原 沙水 落ちあゆを食べると母は猫と言う
郡上 小三 むらせりん 小鳥はねぴいぴいなにかいっている
名古屋 小四 武田 春紀 ビートバンで舟を作ったプールの日
員弁 小五 川畑 茉穂 太陽が海と重なり宝のよう
員弁 小五 水谷 寧々 ふうりんがチリンと心おだやかに
員弁 小五 前田 綾花 川にさく花火心をゆさぶるよ
岡崎 小六 木村 圭吾 話しつつ父といっしょに墓洗う
岡崎 小六 西山ひかる 世話を焼く集団下校もずの声
半田 小六 荒川 惟孝 朝露にかまのかがやくかまぎっちょ
 
  伊吹嶺ジュニア俳句 令和元年11月号
 ☆特選☆
 
蒲郡 五歳 みついゆうり だんごむしどこにめがあるくちはどこ
選評

ゆうりさん、だんごむしの目や口があるかどうか分かりませんね。おもしろいところを見ていますね
この句は団子虫の特性をよくとらえた発見の句です。確かに目、口は見えませんし、前後も分かりません。そして中七の疑問と下五の疑問のたたみ掛けもみごとです

 ☆秀逸☆
 
丹羽 四歳 ながさきはる かわにうつったはなびのほうがおおきいよ
犬山 小二 西田あかり このにおい夕立ち雨のおとしもの
郡上 小三 村瀬 りん 花火がねおおきなこえでさけんでる
犬山 小五 西田  希 ひまわりがダンスを踊る風の中
桑名 小六 太田 有祈 片思い夜に終わって花火咲く
 ☆入選☆
 
福岡 五歳  いいだはると しらさぎさんさかなといっしょににらめっこ
桜川 小二  中原 侑士 父さんと車で見たよ大花火
名古屋 小二  淺原 沙水 くわがたがかごから逃げて大あばれ
蒲郡 小三  加藤日南乃 かぶりつくなしのしるおちべたつくよ
福岡 小四  飯田 仁平 かぶと虫いっしょに帰ろう夜行バス
大分 小四  飯田 涼乃 山登りやっとこえたよ三〇〇〇メートル
岡崎 小六  根津きらら 友達とストロー二本ソーダ水
半田 小六  荒川 惟孝 あめんぼう陸に上がってひと休み
長久手 小六  木村  旭 東京の汗にもまれる旅鞄
小牧 小六  加藤 りのあ 八センチ丈をのばして着るゆかた
桑名 小六  吉田 理帆 夏祭り金魚すくいでそでぬれる
一宮 高一  澤田 侑吾 ラムネ飲む部活終りし友と僕
  
   伊吹嶺ジュニア俳句 令和元年10月号
  ☆特選☆
 
桑名 小五 神谷 明里 あじさいの花の青色雨の色
選評

明里さん、あじさいの花の色の中で、青色が好きな色ですか。雨のような色が美しいと思ったのですね

あじさいの色に着目した句はよくあります。青色は空の色、海の色といろいろ想像されますが、雨の色と感じたところに新鮮さがあり、「色」の重ね言葉がよく効いています
 ☆秀逸☆
 
蒲郡 五歳 みついゆうり つゆだからくもさんいっぱいないてるね
名古屋 五歳 櫛下琉之介 ゆうだちはあめがおこっているんだよ
蒲郡 小二 廣中 一瑛 かばのかおバアちゃんみたいすずしそう
名古屋 小二 淺原 沙水 ひまわりは太陽向いてにらめっこ
小牧 小四 稲山 瑠莉 扇風機の羽根に向かってさけんでる
 ☆入選☆
 
名古屋 五歳 たけだゆうき つゆがらすおにわにはねをおとしたよ
小牧 小一 いなやまわかな あねととるとうさんすきなみょうがのこ
犬山 小二 西田あかり 木にのこるセミのぬけがらこわしたい
名古屋 小三 岡本 璃々 ヌマエビが生んだ赤ちゃん五十匹
郡上 むらせりん こどもの日かぞくそろって手まきずし
福岡 小四 飯田 仁平 雲のみね車のまどに動いてる
大分 小四 飯田 涼乃 台風が日本にせっ近令和初
犬山 小五 西田  希 早起きのせみの合唱がんばるね
瀬戸 小六 深谷 洸太 サッカーやぶつかり合って汗がとぶ
半田 小六 荒川 惟孝 やしの実の粉のベッドよかぶと虫
桑名 小六 高橋 理子 梅雨明けの空から空へ虹の橋
一宮 澤田 侑吾 夏祭りはしゃいで笑った夢の夜
福岡    五歳  いいだはると  せみさんはことしははやくないている
 
  伊吹嶺ジュニア俳句 令和元年9月号
   ☆特選☆
 
岡崎 小六 和田 愛子 土を出て伸びて縮んでミミズはう
選評 愛子さん、ミミズの動きをよく見ていますね。見れば見るほど面白い動きですね
ジュニア俳句でここまで細かく物を観察した句はあまり見かけません。「伸びて縮んで」の写生が具体的でよかったと思います
 ☆秀逸☆
 
東京 小一 しらかわあやね あさがおのつるがのびのび右まきだ
小牧 小四 稲山 瑠莉 父の日の手紙読む顔とろけてる
犬山 小五 西田  希 手のひらにうんち残したかたつむり
岡崎  小六 湯浅 武志 かきこめばこめかみ痛しかき氷
半田 小六 荒川 惟孝 木をけずり筋トレをするかぶと虫
 ☆入選☆
 
福岡 五歳 いいだはると ほたるさんながれぼしみたいさようなら
桜川 小二 中原 侑士 イルカがねピョンとはねたら夏はじめ
犬山 小二 西田あかり かたつむりまっすぐきたね光ってる
名古屋 小三 岡本 りり せんぷうきぐるぐる回すお父さん
福岡 飯田 仁平 おばあちゃんちほたるの家まで一直線
岡崎 小六 木村  毅 くり返すトランプ遊び梅雨長し
岡崎 千賀 正成 新聞紙ふん落ちる音つばめの巣
岡崎 船田 紘一 父と子の夜づりのうきは少し離れて
岡崎 小六 小田 和恵 ソーダ水ストロー五本友四人
岡崎 小六 西田 有菜 たのまれて庭のムカデを父がふむ
岡崎 小六 丸尾万里子 空豆の青きにおいや母とむく
犬山 西田  栞  紫陽花に雨の輝き真珠玉
 
  伊吹嶺ジュニア俳句 令和元年8月号
  ☆特選☆
 
桜川 小二 中原 侑士 いっぽんはまじめな父のカーネーション
選評

侑士君、カーネーションは母の日に買ったものですか。その中の一本をお父さんにあげるとは心やさしいですね。

 この句は母の日のことは何も言っていませんが、はっきりしています。その母の日のカーネーションの一本は真面目な父のためのカーネーションだと言っている中に侑士君の気持ちが痛いほど分かります

  ☆秀逸☆
 
蒲郡 五歳 みついゆうり くすぐったいてんとうむしがうでにいた
大阪 五歳 中川 紗菜 おばあちゃんにトランプにかったこどもの日
犬山 小二 西田あかり 山の道わらびいっぱいせいくらべ
岡崎 小六 安西  樹 空に尾がからまっている鯉のぼり
半田 小六 荒川 惟孝 飼い犬になめられたクモあおむけに
 ☆入選☆
 
福岡 五歳 いいだはると ほたるさんこんなにさむいのにでてきたの
蒲郡 小二 廣中 一瑛 アメリカのトロフィーながい五月ばしょ
名古屋 小二 淺原 沙水 八度五分しょうぶ湯入れぬこどもの日
東京 小三 松井 大輔 まんかいのさくらの下でおにごっこ
小牧 小四 稲山 瑠莉 口いっぱい開けてえさ待つ燕の子
福岡 小四 飯田 仁平 ランドセル重くなったよ四年生
犬山 小五 西田  希 木の根道何度も見上げ汗をふく
岡崎 小六 小林 寛二 今朝の雨川をまたいで虹が立つ
岡崎 小六 千賀 静雄 缶けりの缶をひろって夕焼かな
岡崎 小六 酒井 静香 五月来るほうきのはき目庭につけ
岡崎 小六 本山真理子 夕焼や横丁に聞く寺の鐘
東京 中一 松井 詩織 春の日にかみなびかせて鬼ごっこ
 
  伊吹嶺ジュニア俳句 令和元年7月号
 ☆特選☆
 
岡崎 小六 筒井 汀子 たんぽぽのわた父が吹く母が吹く
選評

汀子さん、たんぽぽのわたを両親と一緒に吹いたのですか。親子三人一緒で楽しそうですね。

たんぽぽを吹く日常のひとこまがリフレインを効かせてリズム感のよい句です。汀子さんは自分のことは何も言っていないのですが、三人で吹いたことが分かります

 ☆秀逸☆
 
名古屋 小四 武田 春紀 四年生始まりゃすぐに宿題だ
小牧 小四 いな山るり 思い出をとじこめすみれおし花に
福岡 小四 飯田 仁平 春の雨祭りのあとのにおいがする
横浜 小五 加藤 希実 アラベスク指の先にはおぼろ月
岡崎 小六 国本 啓子 故郷の春満月はぬれている
 ☆入選☆
 
大分 三歳 いいだあきお はなびらがちょうちょうみたいにとんでいる
福岡 五歳 いいだはると おおあめがトンネルでたらもっとふる
名古屋 小一 たけだゆうき にいちゃんとべんとうつくって花見した
大分 小一 いいだえいすけ こうえんではちがおはなとあそんでる
桜川 小二 中原 侑士 ばあちゃんにプレゼントするお年玉
蒲郡 ひろなかいちよう あそんでてわたげがふわりきれいだな
大分 小四 飯田 涼乃 さくらの木花びら散って丸はだか
名古屋 小五 深谷 洸太 桜咲き風に吹かれてさびしそう
半田 小六 荒川 惟孝 春風があみ戸についた葉をゆらす
岡崎 小六 近田  翼 前庭の尾がからまった鯉のぼり
瀬戸 中一 澤田 和貴 入学式隣の席の知らない子
一宮 高一 澤田 侑吾 窓辺から桜見てゐる祖母の家
 
  伊吹嶺ジュニア俳句 令和元年6月号
  ☆特選☆
 
瀬戸 小六 澤田 和貴 卒業式筒につまった六年間
選評

和貴君、とうとう小学校を卒業したのですね。卒業証書を入れた筒からどんな思い出が見えたのですか。

 この句は面白い発想で詠まれています。小学校の六年間の思い出が卒業証書ある筒の中に詰まったと見たのです。筒の中の思い出がユニークです。

   ☆秀逸☆
 
名古屋 六歳 たけだゆうき ぶらんこをこいだらくもがちかづいた
桜川 小一 中原 侑士 大空でおおさわぎするこいのぼり
犬山 小一 西田あかり かたくりはせなかに花びら背負ってる
名古屋 小二 安部はるか お花見で花よりスマホの大人たち
半田 小五 荒川 惟孝 うららかや流木の背に亀の群れ
 ☆入選☆
 
丹羽郡 四歳 ながさきはる しゃぼんだまきょうようちえんやすみなの
蒲郡 五歳 みついゆうり じゅうにまいどうしてきるのおひなさま
名古屋 五歳 櫛下琉之介 つくしんぼママにおみやげあげよかな
蒲郡 小一 廣中 一瑛 おひなさま小さなはこにねむったよ
名古屋 小一 増田 脩馬 友だちと学校がえりつくしとる
名古屋 小三 武田 春紀 青空へとびたちそうだチューリップ
福岡 小三 飯田 仁平 菜たね梅雨地面にうちたてあわが出る
小牧 小四 いな山るり 白ねこのしっぽいっぱい雪やなぎ
犬山 小四 西田  希 かたくりの花の秘密をのぞいたよ
浦添 小五 中曽根 映 桜さき白いドレスの花嫁だ
岡崎 小六 横井 大和 ヒバリ鳴く空に探して見つからず
一宮 中三 澤田 侑吾 恩師への感謝溢るる卒業日
 
  伊吹嶺ジュニア俳句 平成31年5月号
 ☆特選☆
 
小牧 小三 いな山るり さがしても乙女つばきの芯はなし
選評

るりさん、乙女つばきには花びらがおおくて芯が見つけられないのですね。いろいろなつばきがあるのですね。

 よく観察された句です。乙女椿と普通の椿との違いを知って詠んだのです。花びらが多いことを、探しても芯が見えないと詠んだのは大人でも見過ごしがちです

  ☆秀逸☆
 
福岡 五歳 いいだ はると かふんがねふんかしているやまのなか
蒲郡 六歳 ひろなかいちよう ぶらんこをこいだら空にちかづくよ
名古屋 小一 淺原 沙水 発表会チューリップの芽がおうえんだ
三島 小四 内田 妃菜 インフルで高熱でてもチョコ甘し
瀬戸 小六 澤田 和貴 進学やきたいをのせる制服に
 ☆入選☆
 
犬山 小一 西田あかり しんせつにシロップかけてたべたいな
名古屋 小二 安部はるか 豆まきでふたつぶ犬におすそわけ
豊田 小三 新實 颯太 紙風船たたけばパンと音がする
豊田 小三 湯中 陽介 風車口とがらせて強く吹く
福岡 小三 飯田 仁平 かたすみに小さくさいた梅の花
犬山 小四 西田  希 初雪に出会ってみたが積もらない
豊川 小五 斎藤 咲来 猫のピン作って直す冬の夜
半田 小五 荒川 惟孝 ぼろぼろの樹皮がかがやき春来る
岡崎 小六 猫田 則夫 身を一つ一つすすってしじみじる
岡崎 小六 温井 寧音 針供養祖母と一緒にとうふさす
岡崎 小六 三浦 睦夫 鬼の面の父が逃げるよ福は内
犬山 小六 西田  栞 準備したプリンのカップ氷張る
名古屋 小三   武田 春紀  大寒に白息かけて耳いたい
 
  伊吹嶺ジュニア俳句 平成31年4月号
  ☆特選☆
 
 福岡 小三 飯田 仁平 お年玉もらっているのおすもうさん
選評

仁平君、おすもうさんが勝ったところをテレビで見たのですか。賞金はお年玉ですか。毎日貰っているのですか。

 この句の面白いところは、勝ち力士の賞金をお年玉と認識したところです。大人は年六場所のことを知っていますからお年玉のような発想は出ません。子供らしい発想です

 ☆秀逸☆
 
福岡 五歳 いいだ はると さかなさんゆきがふったらどうするの
名古屋 小一 淺原 沙水 空に凧風に自分がひかれてる
半田 小五 荒川 惟孝 ぼくの場所犬にとられるこたつかな
岡崎 小六 深田  創 桜もち葉を食べる人残す人
岡崎 小六 野見山奈央 母が言う目刺しの頭食べなさい
  ☆入選☆
 
蒲郡 五歳 みついゆうり ふとったりやせたりするよ冬の月
蒲郡 六歳 ひろなかいちよう かきぞめの一はぼくの名きんちょうだ
名古屋 六歳 たけだゆうき おばあちゃんしぼりのマフラーかわいいよ
桜川 小一 中原 侑士 春となりもうすぐぼくはお兄ちゃん
犬山 小一 西田あかり 初スキーいっぱいころんでいたかった
名古屋 小三 武田 春紀 からくりが夢と字を書く冬の昼
小牧 小三 稲山 瑠莉 父さんはでかくてすごい雪だるま
犬山 小四 西田  希 手袋を外して小銭のお買い物
瀬戸 小六 澤田 和貴 除夜の鐘父と一緒に百円で
犬山 小六 西田  栞 そろばんの迎えを待ってる冬の夜
一宮 中三 澤田 侑吾 凍る道滑らず歩くテストの日
一宮 高一 岩田 彩楓 柚子の皮包丁ねかせ薄くきる
 豊川 小五   斎藤咲来  初春や清少納言暗唱す
 
 伊吹嶺ジュニア俳句 平成31年3月号
  ☆特選☆
 
 豊田 小三 新實 颯太 新年のあいさつをして両手出す
選評

颯太君、新年のあいさつのあとはお年玉を貰ったのですね。両手を出して貰うのですか。

 この句の面白いところは、お年玉と言わないで、お年玉を詠んでいることです。分かっていることは言わない、言わないで読者に伝えることは大人でも必要なことです。

 ☆秀逸☆
 
蒲郡 四歳 みついゆうり くもさんとかくれんぼだねふゆのそら
名古屋 小二 安部はるか 朝おきて犬とストーブとりあった
名古屋 小三 武田 春紀 冬のむかでひげはうごくがにげないで
犬山  小四 西田  希 お年玉だれでもいいからもう一つ
岡崎 小六 仁木 直樹 冬の風耳にてのひら当ててみる
 ☆入選☆
 
名古屋 五歳 たけだゆうき ふゆまんげつきにかくれたらねこがきた
岡崎 小一 伊藤 愛子