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選句結果                       選者 国枝 隆生

  伊吹嶺ジュニア俳句 令和元年9月号
   ☆特選☆
 
岡崎 小六 和田 愛子 土を出て伸びて縮んでミミズはう
選評 愛子さん、ミミズの動きをよく見ていますね。見れば見るほど面白い動きですね
ジュニア俳句でここまで細かく物を観察した句はあまり見かけません。「伸びて縮んで」の写生が具体的でよかったと思います
 ☆秀逸☆
 
東京 小一 しらかわあやね あさがおのつるがのびのび右まきだ
小牧 小四 稲山 瑠莉 父の日の手紙読む顔とろけてる
犬山 小五 西田  希 手のひらにうんち残したかたつむり
岡崎 小六 湯浅 武志 かきこめばこめかみ痛しかき氷
半田 小六 荒川 惟孝 木をけずり筋トレをするかぶと虫
 ☆入選☆
 
福岡 五歳 いいだはると ほたるさんながれぼしみたいさようなら
桜川 小二 中原 侑士 イルカがねピョンとはねたら夏はじめ
犬山 小二 西田あかり かたつむりまっすぐきたね光ってる
名古屋 小三 岡本 りり せんぷうきぐるぐる回すお父さん
福岡 小四 飯田 仁平 おばあちゃんちほたるの家まで一直線
岡崎 小六 木村  毅 くり返すトランプ遊び梅雨長し
岡崎 小六 千賀 正成 新聞紙ふん落ちる音つばめの巣
岡崎 小六 船田 紘一 父と子の夜づりのうきは少し離れて
岡崎 小六 小田 和恵 ソーダ水ストロー五本友四人
岡崎 小六 西田 有菜 たのまれて庭のムカデを父がふむ
岡崎 小六 丸尾万里子 空豆の青きにおいや母とむく
犬山 中一 西田  栞 紫陽花に雨の輝き真珠玉
 
  伊吹嶺ジュニア俳句 令和元年8月号
  ☆特選☆
 
桜川 小二 中原 侑士 いっぽんはまじめな父のカーネーション
選評

侑士君、カーネーションは母の日に買ったものですか。その中の一本をお父さんにあげるとは心やさしいですね。

 この句は母の日のことは何も言っていませんが、はっきりしています。その母の日のカーネーションの一本は真面目な父のためのカーネーションだと言っている中に侑士君の気持ちが痛いほど分かります

  ☆秀逸☆
 
蒲郡 五歳 みついゆうり くすぐったいてんとうむしがうでにいた
大阪 五歳 中川 紗菜 おばあちゃんにトランプにかったこどもの日
犬山 小二 西田あかり 山の道わらびいっぱいせいくらべ
岡崎 小六 安西  樹 空に尾がからまっている鯉のぼり
半田 小六 荒川 惟孝 飼い犬になめられたクモあおむけに
 ☆入選☆
 
福岡 五歳 いいだはると ほたるさんこんなにさむいのにでてきたの
蒲郡 小二 廣中 一瑛 アメリカのトロフィーながい五月ばしょ
名古屋 小二 淺原 沙水 八度五分しょうぶ湯入れぬこどもの日
東京 小三 松井 大輔 まんかいのさくらの下でおにごっこ
小牧 小四 稲山 瑠莉 口いっぱい開けてえさ待つ燕の子
福岡 小四 飯田 仁平 ランドセル重くなったよ四年生
犬山 小五 西田  希 木の根道何度も見上げ汗をふく
岡崎 小六 小林 寛二 今朝の雨川をまたいで虹が立つ
岡崎 小六 千賀 静雄 缶けりの缶をひろって夕焼かな
岡崎 小六 酒井 静香 五月来るほうきのはき目庭につけ
岡崎 小六 本山真理子 夕焼や横丁に聞く寺の鐘
東京 中一 松井 詩織 春の日にかみなびかせて鬼ごっこ
 
  伊吹嶺ジュニア俳句 令和元年7月号
 ☆特選☆
 
岡崎 小六 筒井 汀子 たんぽぽのわた父が吹く母が吹く
選評

汀子さん、たんぽぽのわたを両親と一緒に吹いたのですか。親子三人一緒で楽しそうですね。

たんぽぽを吹く日常のひとこまがリフレインを効かせてリズム感のよい句です。汀子さんは自分のことは何も言っていないのですが、三人で吹いたことが分かります

 ☆秀逸☆
 
名古屋 小四 武田 春紀 四年生始まりゃすぐに宿題だ
小牧 小四 いな山るり 思い出をとじこめすみれおし花に
福岡 小四 飯田 仁平 春の雨祭りのあとのにおいがする
横浜 小五 加藤 希実 アラベスク指の先にはおぼろ月
岡崎 小六 国本 啓子 故郷の春満月はぬれている
 ☆入選☆
 
大分 三歳 いいだあきお はなびらがちょうちょうみたいにとんでいる
福岡 五歳 いいだはると おおあめがトンネルでたらもっとふる
名古屋 小一 たけだゆうき にいちゃんとべんとうつくって花見した
大分 小一 いいだえいすけ こうえんではちがおはなとあそんでる
桜川 小二 中原 侑士 ばあちゃんにプレゼントするお年玉
蒲郡 ひろなかいちよう あそんでてわたげがふわりきれいだな
大分 小四 飯田 涼乃 さくらの木花びら散って丸はだか
名古屋 小五 深谷 洸太 桜咲き風に吹かれてさびしそう
半田 小六 荒川 惟孝 春風があみ戸についた葉をゆらす
岡崎 小六 近田  翼 前庭の尾がからまった鯉のぼり
瀬戸 中一 澤田 和貴 入学式隣の席の知らない子
一宮 高一 澤田 侑吾 窓辺から桜見てゐる祖母の家
 
  伊吹嶺ジュニア俳句 令和元年6月号
  ☆特選☆
 
瀬戸 小六 澤田 和貴 卒業式筒につまった六年間
選評

和貴君、とうとう小学校を卒業したのですね。卒業証書を入れた筒からどんな思い出が見えたのですか。

 この句は面白い発想で詠まれています。小学校の六年間の思い出が卒業証書ある筒の中に詰まったと見たのです。筒の中の思い出がユニークです。

   ☆秀逸☆
 
名古屋 六歳 たけだゆうき ぶらんこをこいだらくもがちかづいた
桜川 小一 中原 侑士 大空でおおさわぎするこいのぼり
犬山 小一 西田あかり かたくりはせなかに花びら背負ってる
名古屋 小二 安部はるか お花見で花よりスマホの大人たち
半田 小五 荒川 惟孝 うららかや流木の背に亀の群れ
 ☆入選☆
 
丹羽郡 四歳 ながさきはる しゃぼんだまきょうようちえんやすみなの
蒲郡 五歳 みついゆうり じゅうにまいどうしてきるのおひなさま
名古屋 五歳 櫛下琉之介 つくしんぼママにおみやげあげよかな
蒲郡 小一 廣中 一瑛 おひなさま小さなはこにねむったよ
名古屋 小一 増田 脩馬 友だちと学校がえりつくしとる
名古屋 小三 武田 春紀 青空へとびたちそうだチューリップ
福岡 小三 飯田 仁平 菜たね梅雨地面にうちたてあわが出る
小牧 小四 いな山るり 白ねこのしっぽいっぱい雪やなぎ
犬山 小四 西田  希 かたくりの花の秘密をのぞいたよ
浦添 小五 中曽根 映 桜さき白いドレスの花嫁だ
岡崎 小六 横井 大和 ヒバリ鳴く空に探して見つからず
一宮 中三 澤田 侑吾 恩師への感謝溢るる卒業日
 
  伊吹嶺ジュニア俳句 平成31年5月号
 ☆特選☆
 
小牧 小三 いな山るり さがしても乙女つばきの芯はなし
選評

るりさん、乙女つばきには花びらがおおくて芯が見つけられないのですね。いろいろなつばきがあるのですね。

 よく観察された句です。乙女椿と普通の椿との違いを知って詠んだのです。花びらが多いことを、探しても芯が見えないと詠んだのは大人でも見過ごしがちです

  ☆秀逸☆
 
福岡 五歳 いいだ はると かふんがねふんかしているやまのなか
蒲郡 六歳 ひろなかいちよう ぶらんこをこいだら空にちかづくよ
名古屋 小一 淺原 沙水 発表会チューリップの芽がおうえんだ
三島 小四 内田 妃菜 インフルで高熱でてもチョコ甘し
瀬戸 小六 澤田 和貴 進学やきたいをのせる制服に
 ☆入選☆
 
犬山 小一 西田あかり しんせつにシロップかけてたべたいな
名古屋 小二 安部はるか 豆まきでふたつぶ犬におすそわけ
豊田 小三 新實 颯太 紙風船たたけばパンと音がする
豊田 小三 湯中 陽介 風車口とがらせて強く吹く
福岡 小三 飯田 仁平 かたすみに小さくさいた梅の花
犬山 小四 西田  希 初雪に出会ってみたが積もらない
豊川 小五 斎藤 咲来 猫のピン作って直す冬の夜
半田 小五 荒川 惟孝 ぼろぼろの樹皮がかがやき春来る
岡崎 小六 猫田 則夫 身を一つ一つすすってしじみじる
岡崎 小六 温井 寧音 針供養祖母と一緒にとうふさす
岡崎 小六 三浦 睦夫 鬼の面の父が逃げるよ福は内
犬山 小六 西田  栞 準備したプリンのカップ氷張る
名古屋 小三   武田 春紀  大寒に白息かけて耳いたい
 
  伊吹嶺ジュニア俳句 平成31年4月号
  ☆特選☆
 
 福岡 小三 飯田 仁平 お年玉もらっているのおすもうさん
選評

仁平君、おすもうさんが勝ったところをテレビで見たのですか。賞金はお年玉ですか。毎日貰っているのですか。

 この句の面白いところは、勝ち力士の賞金をお年玉と認識したところです。大人は年六場所のことを知っていますからお年玉のような発想は出ません。子供らしい発想です

 ☆秀逸☆
 
福岡 五歳 いいだ はると さかなさんゆきがふったらどうするの
名古屋 小一 淺原 沙水 空に凧風に自分がひかれてる
半田 小五 荒川 惟孝 ぼくの場所犬にとられるこたつかな
岡崎 小六 深田  創 桜もち葉を食べる人残す人
岡崎 小六 野見山奈央 母が言う目刺しの頭食べなさい
  ☆入選☆
 
蒲郡 五歳 みついゆうり ふとったりやせたりするよ冬の月
蒲郡 六歳 ひろなかいちよう かきぞめの一はぼくの名きんちょうだ
名古屋 六歳 たけだゆうき おばあちゃんしぼりのマフラーかわいいよ
桜川 小一 中原 侑士 春となりもうすぐぼくはお兄ちゃん
犬山 小一 西田あかり 初スキーいっぱいころんでいたかった
名古屋 小三 武田 春紀 からくりが夢と字を書く冬の昼
小牧 小三 稲山 瑠莉 父さんはでかくてすごい雪だるま
犬山 小四 西田  希 手袋を外して小銭のお買い物
瀬戸 小六 澤田 和貴 除夜の鐘父と一緒に百円で
犬山 小六 西田  栞 そろばんの迎えを待ってる冬の夜
一宮 中三 澤田 侑吾 凍る道滑らず歩くテストの日
一宮 高一 岩田 彩楓 柚子の皮包丁ねかせ薄くきる
 豊川 小五   斎藤咲来  初春や清少納言暗唱す
 
 伊吹嶺ジュニア俳句 平成31年3月号
  ☆特選☆
 
 豊田 小三 新實 颯太 新年のあいさつをして両手出す
選評

颯太君、新年のあいさつのあとはお年玉を貰ったのですね。両手を出して貰うのですか。

 この句の面白いところは、お年玉と言わないで、お年玉を詠んでいることです。分かっていることは言わない、言わないで読者に伝えることは大人でも必要なことです。

 ☆秀逸☆
 
蒲郡 四歳 みついゆうり くもさんとかくれんぼだねふゆのそら
名古屋 小二 安部はるか 朝おきて犬とストーブとりあった
名古屋 小三 武田 春紀 冬のむかでひげはうごくがにげないで
犬山  小四 西田  希 お年玉だれでもいいからもう一つ
岡崎 小六 仁木 直樹 冬の風耳にてのひら当ててみる
 ☆入選☆
 
名古屋 五歳 たけだゆうき ふゆまんげつきにかくれたらねこがきた
岡崎 小一 伊藤 愛子 初空はいつもといっしょ青い空
名古屋 小一 淺原 沙水 ちゃいろの木葉っぱがなくて雪の花
犬山 小一 西田あかり 大なわとび息をあわせて大ジャンプ
小牧 小三 いな山るり 待ってるよ早く来ないかサンタさん
大分 小三 飯田 涼乃 弟がにゅういんしちゃったクリスマス
岡崎 小四 山中 陽一 おぞうにのおもちが伸びるまた伸びる
半田 小五 荒川 惟孝 枯れた木がつららのように枝たらす
岡崎 小六 塚本 哲夫 くつ下を二重にはいた冬の夜
瀬戸 小六 澤田 和貴 二年ぶりかぜで欠席二日間
一宮 中三 澤田 侑吾 勉強と常に一緒だ冬休み
東広島 高三 田中 絢野 夕暮れに沈みゆく町悴みぬ
 
  伊吹嶺ジュニア俳句 平成31年2月号
  ☆特選☆
 
名古屋  小三 武田 春紀 赤ちゃんの顔の大きさかりんの実
選評

 春紀君、赤ちゃんの顔と同じ大きさのかりんの実だったのですか。そんな大きなかりんの実もあるのですねこの句はいわゆる取り合わせの句です。その取り合わせに同じ大きさを発見した句です。既に小学三年で取り合わせの妙を詠んだところが新鮮です

  ☆秀逸☆
 
土岐 小五 林  凜凪 日が沈み影は下から伸びていく
員弁 小五 南部 陽哉 太陽が本気になるとめちゃ暑い
員弁  小五 柳瀬 史弥 プール行き水の量より人の量
岡崎  小六 小坂  慶 秋の昼ジャングルジムの影四角
東広島 高三 田中 絢野 凍て星や血管青く透けてゐる
 ☆入選☆
  
蒲郡 五歳 ひろなかみくり ぶんかのひピアノひく手がいそがしい
名古屋 五歳 たけだゆうき にわそうじにじいろのおちばひろったよ
福岡 五歳 いいだはると おつきさまよぞらにうかびごあいさつ
名古屋 小一 淺原 沙水 満月と大きな雲のかくれんぼ
蒲郡 小二 加藤日南乃 カーテンのむこうは赤い冬夕やけ
名古屋 小二 安部はるか 北風がわたしをおして走ってる
小牧 小三 いな山るり 一番に先生に書く年賀状
福岡 小三 飯田 仁平 落ち葉さん家までおいでくつの底
半田 小五 荒川 惟孝 淡い空Uターンする白い息
犬山  小六 西田  栞 塾帰り秋の夕暮れ長い影
名古屋 中三 國枝 陽和 はしゃぐ子と黄金の甘藷の香気かな
一宮 中三 澤田 侑吾 年賀状書きいる膝に犬温し
 犬山 小一  西田あかり みかんがりなんことったかかぞえてる
 土岐 小三  林 かんな  日が沈みかげがどんどんのびていく
 犬山 小四   西田 希 はなれない朝暖かいかけぶとん
瀬戸   小六 澤田 和貴   紅葉や本にはさんで持ちかえる
 
 伊吹嶺ジュニア俳句 平成31年1月号
 ☆特選☆
 
名古屋  小六 野瀬 彩名 騎馬戦でうろこ雲までとっちゃいそう
選評

彩名さん 騎馬戦の騎手だったのですか。それとも見ていたのですか。うろこ雲まで手が届いたと思ったのですね。

 この句は情景がよく見えます。運動会の騎馬戦の騎手とその上に広がるうろこ雲との視点が地上から空へ動いていく様子を描いています、その仲介役を手が担っている情景の構成も見事です。
  ☆秀逸☆
 
名古屋 小二 野瀬 唯名 長なわとびコスモスゆれて私ゆれ
長久手 小五 木村  旭 空一面目が回りそう鰯雲
員弁  小五 野田いぶき 初盆でおかえりなさいひいばあちゃん
員弁  小五 神谷 優佳 夏休み宿題あとでと日がくれる
一宮  中二 岩田 萌花 地蔵さん山の紅葉をひとりじめ
 ☆入選☆
 
名古屋 三歳 安藤 加緒子 お月さまきれいだずっとみていたい
名古屋 五歳 たけだゆうき どんぐりごまテーブルすべりおちちゃった
福岡 五歳 いいだはると おつきさまひこうきぐもにかこまれて
名古屋 小二 安部はるか かあさんのみやげにひろうどんぐりを
名古屋 小三 野瀬 遥月 ターザンロープ秋風をつっきって
小牧 小三 いな山るり 雲さんとかくれんぼして十三夜
福岡  小三 飯田 仁平 十六夜の月の名前がカッコいい
犬山  小四 西田  希 ワクワクの秋の遠足ごんぎつね
半田 小五 荒川 惟孝 ざりがにの冬眠の穴水がない
員弁  小五 岩田 実桜 花火見て心の中も花が咲く
員弁  小五 塚本 珠夕 かき氷山は黄色のふじさんだ
一宮  中三 澤田 侑吾 秋夕焼染まる僕らの帰り道
 犬山 小一  西田あかり  かまきりが大きなかおでかまえます 
名古屋  小三  武田 春紀  木の実こまとがっているとよく回る
東広島   高三  田中 絢野 鶏頭や頁よれをる時刻表 

 
 伊吹嶺ジュニア俳句 平成30年12月号
  ☆特選☆
半田  小五 荒川 惟孝 人間の観察をする赤とんぼ
選評

惟孝くん 赤とんぼが人間を観察しているのはなぜですか。赤とんぼの大きな目からそう思ったのですか。
面白い逆転の発想です。人間は赤とんぼの目が大きいことを観察しています。しかしこの句は赤とんぼが主役で、その大きな目は観察する目だと考えたのです。その観察先が人間だったのです。その発想が面白いと思いました。

 ☆秀逸☆
 
タイ  小三 冨田 遥介 お月見だばあは日本でぼくタイで
名古屋 小三 武田 春紀 わがママはわがまますぎるまんじゅしゃげ
土岐  小三 はやしかんな 台風でうんどう会がとんでいく
一宮  中三 澤田 侑吾 流れ星止まれと願うこの時間
一宮  高一 岩田 彩楓 霧消えて町と伊勢湾あらわるる
  ☆入選☆
 
名古屋 五歳 たけだゆうき きいろいつきたべてみたいなおいしそう
福岡  五歳 いいだはると たいふうだおうちでパズルたのしいな
名古屋 小一 淺原 沙水 ひがん花せんこう花火のかわりだね
大阪 小一 中川 光司 おばあちゃんの庭でばったとあそんだよ
豊田  小三 小林啓太カ せん風きだきついていて母おこる
豊田  小三 木下 一美 谷川へすいこまれていく夏ぼうし
小牧  小三 いな山るり お月さまわたしといっしょについてくる
京都  小三 田村 秋嶺 ぶどうがりふくろがすべてむらさきに
福岡  小三 飯田 仁平 運動会えんきになってもがんばるぞ
土岐  小五 林  凜凪 風がふき山は黄色と赤になる
岡崎  小六 池田 右京 ピチピチと泡はじけるよソーダ水
瀬戸  小六 澤田 和貴 ばあちゃんち鈴虫の声おでむかえ

 伊吹嶺ジュニア俳句 平成30年11月号
  ☆特選☆
 
名古屋 小一 櫛下 渓人 この雨ってにゅうどうぐものなみだだよ
選評

渓人くん、よく雨がにゅうどうぐものなみだということが分かったのですね。よく見るとそのとおりですね。
 一般に比喩がよく使われます。その時、比喩がふさわしいかが問題になります。そして子ども目線の比喩が的確かどうかが問題になります。そういう意味でこの比喩は子どもらしさが溢れています

 ☆秀逸☆
 
 横浜 四歳 かとうともやす あぶないよセミにぶつかるケンケンパ
桜川 小一 中原 侑士 えんぴつといっしょにすぎるなつやすみ
名古屋 小二 あべはるか みなりがそらをたたいてなっている
岡崎 小六 御厨 睦美 夕焼けや母と子のかげ手をつなぐ
員弁 小六 伊藤 百恵 世界一大きいプールそれは海
  ☆入選☆
 
蒲郡 小一 廣中 一瑛 おばけやしきちだらけのくびめのまえに  
犬山 小一 西田あかり ひまわりがぐんぐんわたしをこえていく  
小牧 小三 いな山るり おばあちゃんとなすのお馬を作ったよ  
土岐 小三 林  奏那 ママが切るなしにあつまるひるさがり  
福岡 小三 飯田 仁平 夕方に真っ赤にそまったねこじゃらし  
大分 小三 飯田 涼乃 山のぼり勇気を出して岩場へと  
犬山 小四 西田  希 ひまわりの咲き出す競争始まった  
宜野湾 小四 かわむらじんせい つくつくぼうし鳴いてもうすぐ二学期だ  
半田 小五 荒川 惟孝 かまきりが小鳥をまねて肩の上  
名古屋 小六 田口 琴音 夕だちがザアザアザアと泣いている  
瀬戸 小六 澤田 和貴 食べられる小さな避暑地チョコアイス  
東広島 高三 田中 絢野 づの中くるりくるりと新豆  
名古屋 四歳 いいだはると まんげつがくもにかくれてさようなら  
名古屋 五歳 たけだゆうき カップルがせいりつしてるあげはちょう  
郡上 小二 むらせりん なつやすみたのしかったよレゴランド  
名古屋 小三  武田 春紀 朝のせみやかましすぎて目がさめた   
 小牧 小三 加藤みはね   水泳の表しょう台銀メダル  
 土岐 小五  林  凜凪  見上げると空のしずけさ昨夜の花火  
 一宮 中三  澤田 侑吾  盆提灯飾りて語る祖母と僕  
 
   伊吹嶺ジュニア俳句 平成30年10月号
   ☆特選☆
 
東広島 高三 田中 絢野 洗ひ髪ビードロに息とぢこめる
選評

絢野さん、風呂上がりにビードロを吹いたのですか。ゆったりとした時のビードロはどんな音色だったのですか。 この句の「洗ひ髪」と「ビードロ」の取り合わせが絶妙です。洗髪したときの開放感で吹くビードロのなつかしげな音が印象的です。さらに「とぢこめる」の発想も素晴らしいと思います。

 ☆秀逸☆
 
蒲郡 四歳 三井ゆうり くちあけてかぜがおいしいせんぷうき
土岐 小三 林 かんな せんぷうきの風をおいかけみぎひだり
今治 小三 近藤 沙紀 あじさいがピカピカ光る雨上り
犬山 小四 西田  希 うるさいなパパのいびきとセミの声
長久手 小五 木村  旭 森の宿眠らせてよねせみしぐれ
  ☆入選☆
 
福岡 四歳 いいだはると さかなさんうみでしょっぱくないのかな
名古屋 五歳 たけだゆうき なつやすみむぎちゃをらっぱのみしたよ
犬山 小一 西田あかり

しおもみのきゅうりのしるはみどりいろ

名古屋 小三 武田 春紀 さるすべりさるがのぼってすべらない
名古屋 小三 野瀬 遙月

ペンギンのへやに入りたい夏休み

小牧 小三 いな山るり いもうとと初なりトマトとりに行く
福岡 小三 飯田 仁平 花火の音むねにひびいてスカッとした
大分 飯田 涼乃 せみさんはからから出るのがいのちがけ
半田 荒川 惟孝 青蛙田んぼのすみで朝ねぼう
瀬戸 小六 澤田 和貴 夏のはま熱くて灼けそう目玉焼き
犬山 小六 西田  栞 目ざましとまちがう朝の蝉しぐれ
一宮 中三 澤田 侑吾 かき氷頭と葛藤キンとくる
名古屋  小一  淺原 沙水  音で泣き光でわらう子の花火
 大阪  小三  中川 沙知  暑くなりせみはじりじりたのしそう
 土岐  小五  林  凜凪  貝がらを探して歩く日焼けあと
 
   伊吹嶺ジュニア俳句 平成30年9月号
  ☆特選☆
 
 東京 五歳 しらかわあやね ひかってるつめたいぎゅうにゅうあまのがわ
選評

あやねさん、あまのがわが牛乳が流れているように見えたのですね。よく見えましたね

天の川は今ではほとんど見ることが出来ません。特に夜の都会では光が溢れて空を明るくしてしまっています。この句のように天の川を見ることが出来る体験は大切にしたいものです
 ☆秀逸☆
 
犬山 小一 にしだあかり なつやすみほっかいどうがまってい
名古屋 小三 武田 春紀 大き石どけたらありがあふれでた
三島 小四 内田 妃菜 梅花藻が水のトンネルくぐってる
半田 小五 荒川 惟孝 団子虫岩のわれ目がひなん場
岡崎 小六 疋田 文雄 葉の裏にからが重たいカタツムリ
 ☆入選☆
 
名古屋 五歳 たけだゆうき ふうせんにテープをはってはりさした
名古屋 小一 淺原 沙水 ほたるよぶ手をのばしてもあと少し
東京 小二 松井 大輔

はしの上打ち上げ花火さわりたい

名古屋 小二 安部はるか かがみにはわたしとアジサイうつってる
名古屋 小三 奥村 和司

風かおる色とりどりのおべんとう

福岡 小三 飯田 仁平 ピーマンはお日さまあびて育つんだ
犬山 小四 西田  希 シャボン玉地面に落ちてふんづける
員弁 伊藤 健吾 カマキリは息を殺してまちぶせる
瀬戸 澤田 和貴 日やけしてくつ下のあとくっきりと
犬山 小六 西田  栞 あぜ道を行けばかえるの大合唱
一宮 中三 沢田 侑吾 黄緑に盛り上がりたる初夏の山
東広島 高三 田中 絢野 水は古のみず夏立ちぬ
 
  伊吹嶺ジュニア俳句 平成30年8月号
  ☆特選☆
 
 犬山 小四 西田  希

にじアーチくぐればきっとしあわせだ

選評 希さん、にじの向こうには、しあわせがあるのですか。くぐることができましたか 虹にはメルヘンがあるようです。虹の向こうには幸せもあるように思えます。子どもの自由な発想には応援したくなりますし、こういう句を評価したいと思います
 ☆秀逸☆
 
桜川 小一 中原 侑士 つのそらぼくのこころとおなじいろ
名古屋 小一 淺原 沙水 かしわもち葉っぱのふとんでねているよ
福岡 小三 いい田じんぺい たるさん月まで飛んで行くんだね
半田 小五 荒川 惟孝 走り根がたこの足めく暑さかな
一宮 中三 澤田 侑吾 雨粒に淡くきらめく藤の花
   ☆入選☆
 
福岡 四歳 いいだはると ほたるさんてのひらちょっとこちょばかった
名古屋 五歳 たけだゆうき なんてんのはなたばママにあげるん
名古屋 小一 櫛下 渓人

つかまえたよこんなに小さいばったの子

郡上 小二 むらせりん さくらさくらこころもおどる春のかぜ
豊田 小三 地井 忠実

ストローでふくとあふれるソーダ水

豊田 小三 木下 一美 じがふく草ぶえわたし鳴らないよ
名古屋 小三 武田 春紀 ロゴロゴロしろつめくさにねころんだ
小牧 小四 加藤りのあ いしいとほめられてまた新茶入れ
岡崎 末野 誠二 鯉のぼり家族の数と同じだよ
岡崎 小六 腰山 恵果 たしが吹くたんぽぽのわた母も吹く
瀬戸 小六 澤田 和貴 いのぼり親子三匹なかがいい
犬山 小六 西田  栞

そよ風と風鈴コラボ音楽会

 
  伊吹嶺ジュニア俳句 平成30年7月号
 ☆特選☆
 
 一宮 中三 澤田 侑吾

春風に思いを乗せた淡き恋

選評

 侑吾君、初恋ですか。君の思いを春風に乗せて伝えるのはよいアイデアですね。 中学三年ともなると、青春時代に入る年齢です。このような恋の思いを詠むことも一つの成長の証です。素直な気持ちが表れて好感が持てます。

 ☆秀逸☆
 
名古屋 五歳 たけだゆうき はるのひるもどってこないブーメラン
名古屋 小一 淺原 沙水 桜ちる風ではなびらあそんでる
岡崎 小四 牛田 栄一 いも植えて右のほっぺに土ついた
名古屋 小五 野瀬 彩名 さくらさくら合い間に見える青い空
半田 小五 荒川 惟孝 色消えて割れてしまったシャボン玉
  ☆入選☆
 
犬山 小一 西田あかり はるまつりたいこのおとがひびいてる
名古屋 小二 野瀬 唯名 ちゅうりっぷ見ているなわとび三十かい
名古屋 小三 野瀬 遙月

友だちのいもうと入学おせわした

名古屋 小三 武田 春紀 公園のシロツメクサでねころんだ
小牧 小三 いな山るり

さきそうでまださかないねチューリップ

京都 小三 田村 秋嶺 こいのぼり風にうたれて空をまう
福岡 小三 いい田じんぺい たんぽぽのわたげがとんで屋根の上
岡崎 小四 手嶋 常司 ゆれているゴム風船は木の枝に
犬山 小四 西田  希 桜ちりはなびら集めてなげちらす
岡崎 小六 依田 音羽 青空へたんぽぽのわた強くふく
瀬戸 小六 澤田 和貴 通学路新入生のカバン持つ
犬山 小六 西田  栞

夜の山車提灯下げて走ってく

 
  伊吹嶺ジュニア俳句 平成30年6月号
 ☆特選☆
 
 大分 小二 飯田 涼乃 しゃぼん玉顔がいっぱいうつってる
選評

 涼乃さん、しゃぼん玉に写っている顔はどんな顔だったのですか。たくさん見られてよかったですね。

 しゃぼん玉にいろいろなものが写っているのを見た句はあったかも知れませんが、「顔がいっぱい」の発見が子どもらしく、しかも類型がなくてよかったと思います。

   ☆秀逸☆
 
小牧  小二 加藤みはね おひなさまこんぺいとうがすきなのかな
福岡 小二  いい田じんぺい のびるって小さな玉ねぎみたいだね
名古屋 小二 武田 春紀 ピクニックはしをわすれて手でたべた
小牧 小二 加藤りのあ 青空の下で梅たちおどってる
岡崎 小四 有川いつき 色消えて割れてしまったシャボン玉
  ☆入選☆
 
福岡 四歳 いいだはると つくしんぼ二月に出てきてあわてんぼ
名古屋 五歳 たけだゆうき せいざしてごはんをたべたピクニック
東京 五歳 しらかわやね おそろいのはながらズボンはるがきた
犬山 六歳 西田あかり ちょうちょきてむしとりあみをさがしてる
名古屋 小一 安部はるか

かふんしょうめがかゆくなるかゆくなる

横浜 小三 加藤 希実 たんぽぽのわたふわふわと青空へ
半田 小四 荒川 惟孝 春みんで二度おこされる月曜日
三島 小四 内田 妃菜

かわいいねねがいをこめたつるしびな

岡崎 小四 鬼頭 和夫 全身でぶらんこをこぐ風受けて
岡崎 小四 曽根 誠二

わらびもち黄粉こぼして母おこる

瀬戸 小六 澤田 和貴 つくし煮てお浸しにして春の味
一宮 中二 澤田 侑吾 梅の花見とれてしまう僕と犬
 名古屋  六歳  くしげけいと  かぜにのってはなびらがきたほいくえん
名古屋  六歳  淺原 沙水  卒園式につぼみのとびらひらく
 犬山  小三  西田 希  シャボン玉あと十センチ屋根とどく
 犬山  小五  西田  栞  楽しみとふあんの中の入学だ    
 
  伊吹嶺ジュニア俳句 平成30年5月号
 ☆特選☆
  
名古屋 小三  伊藤 那優

春の風しっぽをふってこんにちは

選評

那優さん、「春の風」にしっぽがあったのですか。まるで犬のような春風ですね。ついこんにちはしたかったですね。

 この句は「春風」と「しっぽ」の取り合わせの句とも「春風」の擬人化の句ともとれます。どちらでもよい句ですが、擬人化として見た目に子どもらしさが出ています。
   ☆秀逸☆
 
福岡 四歳 いいだはると

おつきさまついてきてくれありがとう

豊田 小二 新實 颯太 風車いっぱいふいていき切れた
豊田 小二 小林啓太カ シャボン玉くるくるかわるにじの色
岡崎 岡崎 大島 夕歩 雪だるま冬の友達できあがり
半田 半田 荒川 惟孝 つくしんぼ頭を黒くそめている
 ☆入選☆
 
名古屋 五歳 たけだゆうき りゅうのたまきらりとひかるたまごだよ
名古屋 六歳 淺原 沙水 雪だるま作ってりょう手まっかっか
名古屋 小二 武田 春紀

りゅうのひげぬいたら玉がこぼれたよ

豊田 小二 湯中 陽介 木のえだの赤い風船さみしそう
豊田 小二 地井 忠実

まだ寒い立春だってママが言う

福岡 小二 いい田じんぺい 年のまめ耳にあたっていたかった
岡崎 小二 田中 那歩 豆まきがあめまきになりおどろいた
横浜 小三 加藤 希実 りゅうのようくねくねまがる梅の木よ
三島 小三 内田 妃菜

豆が好き年の数より食べたいな

岡崎 小三 服部 一駿

雪だるま起きろ起きろとげん関に

瀬戸 瀬戸 澤田 和貴 恵方まき喋っちゃったよ福来ない
一宮  一宮  澤田 侑吾 庭先に可愛く咲いたふきのとう
 
 伊吹嶺ジュニア俳句 平成30年4月号
  ☆特選☆
 
横浜  三歳 かとうともやす おもちがねのりのふとんにねているよ
選評  ともやす君、のりまきのおもちを作ってもらったのですか。のりがふとんに見えて、おもちがあったかそうですね。
 子どもの発想には時に驚きます。食べる前の餅の海苔巻きがふとんに見えた意外性は大人には感じません。このような捉え方の俳句を待っています。
  ☆秀逸☆
 
岡崎  小一 新井 愛香 寒い夜ママとぎゅっとしてあたたまる
小牧  小二 かとうみはね はつゆめはひょうしょう台で金メダル
福岡 小二 いい田じんぺい 冬の月やっぱりうさぎがいるようだ
稲沢 小三 所 佑次朗 年こしそばつるつるのどが楽しそう
小牧  小四  加藤りのあ ひげみたい車にできたつららたち
 ☆入選☆
 
名古屋 五歳 たけだゆうき にわにみずまいたらすぐにこおったよ
名古屋 六歳 淺原 沙水 ぼた雪がくるくるくるりまいおりる
犬山 六歳 西田あかり  ゆきがっせんママにだまされあたったよ
名古屋 小二 武田 春紀 バケツから出した氷はふねみたい
小牧 小二 いな山るり 二じゅうとびはじめてできた冬の朝
横浜 小三 加藤 希実

先生のかみ白くなる雪合戦

三島 小三 内田 妃菜

初もうで真夜中なのににぎやかだ

岡崎 小三 福田 彩乃  雪投げて黒服のてき真っ白け
犬山 小三 西田  希

妹のマスクぱくぱくおどってる

半田  小四 荒川 惟孝

マラソンでかじかむ指に白い息

瀬戸  小五 澤田 和貴

校庭にだれかが作った雪うさぎ

岡崎  小六 日高 亜美 足跡に重ねて歩く雪の道
 福岡   四歳  いいだはると  リスさんがさむそうにしてるほいくえん
 大分  小二  飯田すずの  雪ふって北海道はたいへんだ
 一宮   中二  澤田 侑吾  電線の鳩に積もりて雪の服

 伊吹嶺ジュニア俳句 平成30年3月号
  ☆特選☆
 
小牧  小四 加藤りのあ ばあちゃんのだめだしばかり筆はじめ
選評

 りのあさん、書きぞめ、おばあちゃんからOKがもらえなくて大変でしたね。でもうまく書けましたか。
 なかなか書き初めがうまく行かなかったようですが、この句からは祖母と孫との共同作業から、家族のふれあい、絆がよく見えてきます。

  ☆秀逸☆
 
名古屋 五歳 たけだゆうき はなみずが口までたれてきちゃったよ
名古屋 六歳 淺原 沙水 冬休みママもわたしもあさねぼう
蒲郡  小二 志賀 優月 竹島は海がキラキラたからもの
名古屋 小五 野瀬 彩名 さつまいも中身は黄金のほうせきだ
一宮 中二 澤田 侑吾 霜柱楽しむ僕を笑う君
 ☆入選☆
 
福岡  四歳 いいだはると まんげつはよるになったらまんげつだ
東京  五歳 しらかわあやね いもうとがこたつのなかにかくれんぼ
豊田  小二 湯中 陽介 学校へこおりのかけらけっていく
名古屋 小二 武田 春紀 かりんの実にわにごろごろおちている
土岐  小二 林 かんな おいしいねおせちにおもちお年玉
大阪  小二 中川 沙知 かえでの葉赤にそまると布のよう
福岡  小二 いい田じんぺい 北風がきょうりゅうみたいにほえている
横浜  小三 加藤 希実 さんたさんへ手紙書いたよえい語でね
半田  小四 荒川 惟孝 ささの葉がささやき合うよ冬休み
土岐  小四 林  りな 書き初めに希望をこめてすずりだす
員弁  小四 伊藤 健吾 空を見て口を開けたら雪の味
瀬戸  小五 澤田 和貴 初スキーこけてなみだ目もう一回

 伊吹嶺ジュニア俳句 平成30年2月号
  ☆特選☆
 
東京  五歳 しらかわあやね

みそしるのおうちのなかでねぎあそぶ

選評

 あやねさん、おわんはみそしるのおうちなのですね。みそしるの中をよく見ていますね。
この句はお椀の小さな世界にも詩情があることを教えてくれます。その世界からねぎが遊んでいるという擬人化もよく効いています。

  ☆秀逸☆
 
岡崎  小一  酒井 統也 赤とんぼ夕やけ空をたびしてる
豊田  小二 地井 忠美 ふとんから出られない朝ママおこる
土岐  小四  林  りな 落ち葉ふみどんぐり探すトトロの森
員弁 小四 伊藤 健吾 ひがん花さわるでないぞ毒がある
員弁  小五 小川 晃賢 運動会子どもをさがす大人たち
 ☆入選☆
 
名古屋  六歳 淺原 沙水 秋の空かけっこしてる白いくも
岡崎  小一  岡井 秀麿 ドングリでめいろをつくったたのしいな
豊田 小二 新實 颯太 かわむいてミカンのしるが顔にとぶ
豊田  小二 小林啓太カ あくびして北風入る口の中
名古屋 小二 武田 春紀 冬の雲黒くてひくいなぜなんだ
土岐  小二 林 かんな たきびしてみんなあつまりゆるむかお
岡崎  小四  泊  鄭和 いわし雲見ている間動かない
岡崎  小四 小川絵里香 落ち葉散るまた落ち葉散る昼休み
半田  小四  荒川 惟孝 おたがいをよびあっている小鳥かな
瀬戸   小五 澤田 和貴 なべかこむ白菜まだかゆげながめ
員弁   小五 永戸 琉偉 もみじの手風にゆられてハイタッチ
一宮   中二 澤田 侑吾 こたつから出れずに眠る平和な日
名古屋  五歳 たけだゆうき くつのなかおちばがあったかおもしろい
横浜   小三 加藤 希実 イチョウの葉けってしりもちつく弟
員弁  小五  伊藤 百恵 ひがん花美しいけど毒をもつ

 伊吹嶺ジュニア俳句 平成30年1月号
  ☆特選☆
 
名古屋 五歳 淺原 沙水 きぬかつぎお皿の上をすべってる
選評

 沙水さん、きぬかつぎはむくと、ぬるぬるしているのですね。お皿の上をすべってなにをしているのでしょうか。
 里芋をきぬかつぎと言うのはどなたかに教えられたのでしょう。そして皿の上を滑っていると発見したのはきぬかつぎの本質を突いています。

  ☆秀逸☆
 
名古屋 小二 武田 春紀 さかころがるどんぐりとぼくよういどん
横浜  小三  加藤 希実 うろこよりいくらに見える秋の雲
員弁 小五 北原 咲彩 校庭にいちょうのゆかが現れる
員弁 小五 伊藤 百恵 畑ではコスモスたちがはなしてる
岡崎  小六  植田 理菜 満月に照らされて町白くなる
 ☆入選☆
 
名古屋 四歳 たけだゆうき ひろってもひろってもどんぐりあるよ
京都  四歳  浜田朔太郎 せっけんのあわでできたよぼくサンタ
犬山  六歳 西田あかり はっぱがねあきになったらおどりだす
土岐  小二  林 かんな あるいてはどんぐりひろうやまのみち
福岡 小二 いい田じんぺい 名月はうさぎのかげが見えてるよ
犬山  小三 西田  希 もみじがねまっ赤ないしょうにへんしんだ
半田  小四 荒川 惟孝 秋祭ソーラン節で風を切る
瀬戸 小五 澤田 和貴 カマキリにまけないように稲を刈る
犬山  小五  西田  栞 稲刈って鼻がムズムズ耳鼻科行く
員弁  小五 伊藤 望愛 風さんは運動会をのぞいてる
岡崎  小六 青山 光莉 あっち見てこっち見ているかかしかな
一宮  中二  澤田 侑吾 夕焼に染まりて光る水溜り
 名古屋 小一  安部 悠華  十月はしょくよくのあきなにたべよう
 蒲郡   小二  志賀 優月  リンゴがりあまいリンゴは大あたり
 蒲郡  小四  志賀 洸馬  米沢牛初めて食べたうまかった
 土岐   小四   林  りな  くりひろいトゲにさされてなみだでる
犬山  小五  西田  栞  台風で高波津波大あばれ

 伊吹嶺ジュニア俳句 平成29年12月号
  ☆特選☆
 
岡崎  小六  重富 陽葵 青空やどんぐりころころトトロ出た
選評

 陽葵さん、どんぐりを見つけたら、森の中からトトロが出てきたのですか。面白いですね。
「となりのトトロ」は懐かしいアニメです。確かどんぐりを植えたシーンがあったと思いますが、今でもどんぐりからトトロを発想する柔軟な発想に感心します。

  ☆秀逸☆
 
土岐  小二  林  かんな かきがなりよるのじかんが長くなる
横浜  小三  加藤 希実 ぶどうかむロケットみたいしるとんだ
三島  小三 内田 妃菜 かまきりがかまをふりあげとうせんぼ
岡崎  小六 安江 美羽 墓参り心で話すおじいちゃん
一宮  中二 澤田 侑吾 初紅葉水に写れば別景色
 ☆入選☆
 
名古屋 四歳 武田 勇紀 ねこじゃらしおなかこちょこちょあそびした
福岡  四歳 いいだはると うんどうかいたのしかったよがんばった
名古屋 五歳 くしげけいと トマトがね二つならんでおっぱいだ
名古屋 六歳 淺原 沙水 組たいそうおうえんしてる赤とんぼ
豊田  小二 新實 颯太 はかまいりじじのまねして手をあわす
名古屋 小二 武田 春紀 ニンジンにのってあそぶよカタツムリ
京都  小二 田村 秋嶺 うんどう会ダッシュではしりバトンパス
福岡  小二 いい田じんぺい 秋夕日山の下へとしずんでく
名古屋 小三 櫛下 莉子 蚊がくると馬のしっぽのよく動く
半田  小四 荒川 惟孝 空ふくではらがつぶれたオオカマキリ
土岐  小四 林  りな 宿題で三角探す星空に
瀬戸  小五 澤田 和貴 運動会たいこと声のきそい合い

 伊吹嶺ジュニア俳句 平成29年11月号
  ☆特選☆
 
土岐  小二  林  かんな かみなりがなるとあつまるかぞくのわ
選評

 かんなちゃん、かみなりはこわいことだけでなく、みんな集まって楽しいこともあるのですね。
 この句は雷を前向きに捉えて、雷を家族全員が集まるきっかけが出来たと、思わぬ効果を子供の視線から捉えています。改めて家族の大切さを実感したことでしょう。

  ☆秀逸☆
 
名古屋 四歳 たけだゆうき ちいちゃいありがちいちゃいありをはこんでる
京都  四歳 浜田朔太郎 ぱくぱくとたべてみたいないわしぐも
三島  小三 内田 妃菜 秋の空雲がなんだかおいしそう
半田  小四 荒川 惟孝 かまきりが幹にとけこみかまえてる
一宮  中二 澤田 侑吾 盆休み祖母と過ごした夢の時
 ☆入選☆
 
名古屋 六歳 淺原 沙水 ひまわりはおひさまないとどこむくの
豊田 小二 新實 颯太 にげられたせみにおしっこかけられて
名古屋 小二 上田 楓花 夏休みあそびにいくよばあちゃんち
福岡  小二 いい田じんぺい かぶと虫土のなかからこんばんは
横浜  小三  加藤 希実 終わっても花火のにおいのこってる
島田  小三 松本 愛実 パパとのるハーレー海へ夏休み
名古屋 小三 香田竜之介 晴れた日に入道雲がもくもくと
名古屋 小三 安部 清華

スイカがねわたしの顔より大きいよ

静岡  小四  高野 奏成 夏の風波と合わさりがっしょうだ
土岐  小四 林  りな 海水浴うかんで見上げる澄んだ空
岡崎  小五 濱邊 理央 アリたちがたくさん集まり話している
瀬戸  小五 澤田 和貴 夏祭り信じ糸引く宝釣り
名古屋 小一 安部はるか ほおずきはむしにくわれてあみもよう
京都  小二 田村秋嶺 せきれいがしっぽパタパタ川ひかる
大分  小二 いい田すずの くわがたはかぶと虫とけんかする

 伊吹嶺ジュニア俳句 平成29年10月号
  ☆特選☆
 
静岡  小三 阿部  翔 あじさいやつぼみピチピチひらけごま
選評

 翔君、紫陽花のつぼみがごまのように見えたのですか。色のきれいなゴマですか。
この句は、紫陽花の細かい蕾をゴマとみたところ、そして「蕾」と「ゴマ」をつなぐ表現として使われた「ピチピチ」が子供らしく、「ひらけごま」も面白い発想です。

  ☆秀逸☆
 
福岡  三歳 いいだはると

かみなりとおなじおとだよあげはなび

静岡  小四 川崎 庸太 ウミガメはたまご産むため命がけ
岡崎 小五 山川 綾音 ありたちが散歩中です気をつけて
瀬戸 小五 澤田 和貴 一週間きえないゴーグル日やけあと
犬山 小五 西田  栞 青蛙田んぼの川で平泳ぎ
 ☆入選☆
 
名古屋 小二 武田 春紀 クモのすに三匹はえがつかまった
土岐  小二 林 かんな かみなりになくおとうとをなぐさめて
福岡  小二 いい田じんぺい 入どうぐもクリームみたいにきれいだな
横浜  小三 加藤 希実 さいごの人ながしそうめんとどくかな
三島  小三 内田 妃菜 ドンドンと花火の音だどこだろう
静岡  小四  戸井 月菜 ウミガメののこるあしあとたくましい
蒲郡 小四 岩崎 空澄 ふうりんが風のおかげで鳴りひびく
半田  小四 荒川 惟孝 クワガタに持ち上げられたカブトムシ
土岐 小四 林  りな 夕立にセミもなきやみ日がくれる
岡崎  小五 泉  瑠那 朝顔が太陽追ってのびていく
静岡  小六 町田 菜穂 ドカーンとおなかにひびく花火かな
名古屋 中三 赤川  舞 たんすから塩素がにおう水着だす
名古屋 六歳 くしげけいと かぶと虫みてじゅうたんにもぐってる
大分  小二 いい田すずの バッタがね二ひきいっしょにきょうそうだ
島田  小三 松本 愛実 ミニトマト一つ二つと赤くなる
 犬山   小三  西田  希  明治村歩いたあとのかき氷
豊川  小四 斎藤 咲来 ソーダ水おかあさん来てしあわせだ
 一宮  中二  澤田 侑吾  夏休み課題先にと母の声

 伊吹嶺ジュニア俳句 平成29年9月号
  ☆特選☆
 
京都  小二  田村 秋嶺

8の字にほたるがひかる川の上

選評

 秋嶺君、ほたるが飛んでいるのをよく見ていますね。本当に8の字を書いて光っていたのですね。
 この句は、数字の8を俳句に入れたところが、子供らしくストレートです。しかもその8を視覚的に捉えたところがユニークです。

  ☆秀逸☆
 
名古屋 六歳 淺原 沙水

ほたるがね空から落ちる星みたい

三島  小三 内田 妃菜

つゆになり私の髪の毛踊り出す