秋晴れの浜名湖に「伊吹嶺」の連衆１４０余名が参加し、１６年の全国大会が開催されました。講師に澤木欣一先生・細見綾子先生のご子息沢木太郎氏をお迎えし、「父・母を語る」というテーマでご講演いただきました。１６年度の議事も滞りなく進み、伊吹嶺賞の二村美伽さん、特別賞の梅田葵さんが表彰され、新たに１３名の新同人を迎えることができました。俳句大会ではインターネットの仲間も多く入選され、充実した全国大会となりました。
　遠く福岡から八尋樹炎さん、広島から井上梟さんも参加してくださり、とても華やかな大会となりました。

澤木太郎氏と歓談する栗田主宰	各県支部長
開会の言葉を述べる下里編集長	挨拶される栗田主宰
ご講演中の澤木太郎氏	伊吹嶺賞の二村美伽さん（左）と 特別賞の梅田葵さん
勢揃いした新同人	新同人に激励の言葉を贈る主宰
岐阜の丹羽康碩さんによる乾杯の音頭	懇親会風景
２５名で参加の静岡県の連衆	澤木太郎ご夫妻と主宰
【二日目】
吟行句の選句風景	吟行句会の講評をされる栗田主宰
熱心に披講を聞く連衆	吟行句会で栗田主宰の特選をとられた 林　尉江さん
会場となった浜名湖ロイヤルホテル

【全国俳句大会入選句】

栗田やすし選

母を看るいとまなめくじ退治かな 小石峰　通子 　　奪衣婆のうすき胸板毛虫這ふ 尾関　　佳子 　　牛の仔の指吸ひに来る合歓の花 幸村　志保美 　　胸びれに藻屑垂らせり鯛みこし 長谷川　郁代 　　炎天を来て駅の湯に足浸す 高島　由也子 　　千枚田諸手泳がせ田草取る 澤田　　正子 　　点火待つ手筒花火に法被着せ 平松　　公代 　　三之町水からくりの玉おどる 谷口　千賀子 　　病む母の庭に十薬はびこれり 沢田　　充子 特選サーファーを呑みては吐けり土用波 江口　ひろし 二日目吟行俳句会 　　秋日洩る脇本陣の無双窓 下里　美恵子 　　すつぽんの顔出す池や穂絮とぶ 福田　　邦子 　　子規句碑の裾にも散らし松手入 若山　　智子 　　秋日和まつり仕度の雪駄干す 日野　　圭子 　　納豆を寝かして二日大福寺 夏目　　隆夫 　　色変へぬ松ばかりなり関所跡 山下　　智子 　　秋晴れや糶場にしらす匂ひたつ 田畑　　　龍 　　汐枯れの枝に鬼の子吹かれをり 国枝　　洋子 特選冬仕度海に粗朶打つ蜑夫婦 林　　　尉江